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岡田斗司夫の毎日ブロマガ 2019/10/07・増刊号
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今回は、ニコ生ゼミ10月6日分(#303)から、ハイライトをお届けいたします。
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「“地球の滅亡” をたった一枚の絵で表現した史上最高の作品『宇宙戦艦ヤマト』」
では宇宙戦艦ヤマトの話をしましょう。
この一つ砲塔を動かすと、全部の砲塔が連動する感じがご機嫌ですね。
10月6日は宇宙戦艦ヤマト記念日という事で。
『宇宙戦艦ヤマト』の初放送が1979年の10月6日なので、ちょうど45周年なんですね。
そのうちゆっくりと話したいと思っているので、少しだけ話したいと思います。
・・・
まずヤマトは、やっぱりデザインなんですけども。
デザインの凄さは、本当に松本零士の力、功績ですよね。
この第三艦橋、これ一つあるおかげで説得力というのかな。
なんだかんだ言っても、『宇宙戦艦ヤマト』って “戦艦大和“ なんですよ。
やっぱり。
下が赤く塗ってあって、上側と下側がきっぱり分かれていて、「どこが “宇宙戦艦” なんだ!」って思うんですけども。
ところがこの下側に “第三艦橋” と言われているブリッジが一つ付いているだけで、指揮所が一つ付いているだけで、なんか着陸できないんですね。
この形だったら。
なので、ずーっと宇宙にいる感じが出てて、なかなか見事なデザインだと僕は思っています。
本当に好きなデザインなんですよ。
『宇宙戦艦ヤマト』の、このロゴも好きなんですけども、その話もそのうちするので置いておいて。
あとは宇宙戦艦ヤマトのブリッジ。
第一艦橋というやつのレイアウトですね。
上に大きいモニタースクリーンがあって、人がいっぱいいて、艦長が一段高い所にいるっていうの。
やっぱり機動戦士ガンダムのホワイトベースのブリッジっていうのは、これのアンチだという事が分かります。
このヤマトのブリッジがあまりにも出来すぎていて、形がカッコ良すぎるので、なんとかこれと違うものを見つけようと、違う雰囲気を見つけようとしたんですけども、やっぱりヤマトが出来すぎているので、なかなか違うものを見つけにくい。
なので、ホワイトベースはヤマトの反対を選んだデザインになっています。
この辺は、そのうち宇宙船のデザイン講座みたいなものをやりたいとおもいますので、そっちの方で話してみようと思います。
まぁ、イメージの凄さですよね。
『宇宙戦艦ヤマト』第一話のラストシーンで、戦艦ヤマトが九州の沖に沈んでいて、海が干上がっていると。
それで海が干上がっている所で、海がガミラスの放射能爆弾の攻撃によって真っ赤に干上がっていて、そこに夕日が沈むと。
それで古代進と島大介の二人は、「こんな所に一体ガミラスは何を偵察に来たんだろう?」と見に来て、この戦艦ヤマトの残骸を見て愕然とするというラストシーンなんですけども。
ものすごいカッコイイですよね。
僕、これがあんまりにもカッコ良かったので、宇宙戦艦ヤマトの再放送の時にですね、テレビの前で35mmの一眼レフを構えて、写真を撮ったんですよね。
それを自分で引き伸ばしたものを、15年ぐらい自分の部屋の一番いいところに飾っていましたね。
それぐらい僕が好きなシーンです。
やっぱり 「地球が滅亡して、もう人類はダメなんじゃないか?」という状況でありながら美しいシーン というのは、難しいと思うんですけどもですね、それを可能にしたという。
あともう一つ。
「地球が滅亡しているのに、」という意味では、第一話で、沖田艦長が「ダメだ。 もう我々は勝てない。」って言っている時に、真っ赤になった地球が映るんですね。
これ、「もう地球が滅びつつある」というビジュアルを、たった一枚の絵で表現したんですね。
僕は、これ以上のビジュアルというのは、世界の映画史上に存在しないと思ってるんですけども。
「地球が滅びてる」っていうのは、やっぱり何段階かの絵を見せないと、絶対に現せないんです。
けども、ここにポンと一枚の絵を出して、この真っ赤な地球に雲が適当にかかっている所で「あぁ、巨大な惑星なんだな」と思わせて、そこで砂漠化した日本列島みたいなものを見せる事によって「あぁ、これは地球なんだな」というのを見せる。
この絶望感っていうのが、やっぱり凄い上手いと思います。
本当に世界の映画史上で、これ以上のビジュアルっていうのは無いと思うんですよね。
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