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岡田斗司夫のニコ生では言えない話 第79号 2014/4/7
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【今週のコンテンツ】勝谷誠彦と岡田斗司夫の、素面じゃできないxxな話
【今週の書き起こし】「勝谷誠彦のxxな日々」プレゼンツ 『血気酒会』
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◆【今週のコンテンツ】勝谷誠彦と岡田斗司夫の、素面じゃできないxxな話
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どちらかというと、お酒は嫌いじゃない無銘のマサフミです。
2月24日に行われた『勝谷誠彦×岡田斗司夫「血気酒会」スペシャル』の模様を2回に渡りお届けします。

「血気酒会」の名の通り、すでに一杯引っ掛けてワンカップ持参の勝谷誠彦に、お酒を飲んでないのに何故か酔っぱらい始める岡田斗司夫。
実は共通点が多かった2人の危ない話をお楽しみください。
酔っ払っているからって、そこまで言っていいんかい?

それではハイライトからどうぞ。

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<勝谷>
 僕、子供の頃、母親に「役者と新興宗教の教祖にはなるな!」って言われたんですよ。
 たぶん、その危ない素質を見抜いて。

<岡田>
 ははははは(笑)
 ありますね、確かに。

<勝谷>
 ありますよね。
 一つ間違えば、佐村河内か麻原彰晃の方に行っていた可能性も――

<岡田>
 はい。行ってましたね。

 俺、オウムの時に、本当に他人事と思わなかったんですよ。
 いや、「すごいよな、あいつら。あんな組織作って。俺のガイナックスなんか、まだまだだ」って思って、めちゃくちゃヘコんだもん。
 で、「ウチでは化学兵器は作れねぇわ」と思った(笑)

<勝谷>
 大丈夫か? この放送(笑)

<岡田>
 いや、本当にそうなんですよ。
 もう本当に、“山賀”とか“赤井”とかとそんな話ばっかりしてましたもん。

<勝谷>
 でも、逆に、その浅薄さにも、割と早く気が付いたんじゃないですか?
 その、彼らの、オウムの浅い所も。
 俺は、「なんで警察はまだ気が付かないのかな?」って、ずっと思ってましたもん。

<岡田>
 うーん。浅さっていうか。
 僕、実は宗教にはそんなに深い教義は必要ないと思うんですよ。

 宗教って、立ち上げ時は教義が複雑で、色々と言ってる必要あると思うんすけど。
 100年200年と時代を重ねていくと、だんだん教義って、もう、後から来た人が解釈してくれるじゃないですか。

 だから、キリスト教とか仏教と、現代宗教とを比べるのはズルイんですよね。
 あいつら、古いから。
 それだけ色んな人が来て、付け足ししてくれてるし――

<勝谷>
 特に、仏教なんて、もう、何が何やら原形をとどめていないですしね。
 イスラム教なんかはまだ、歴史が浅いから。それに、非常にコーランを大事にして、それに反することを禁じていますけど。
 だけど、それでも“解釈屋”がずっとそれで商売してるわけですからね。

<岡田>
 で、新興宗教って、「まだ教祖が生きてる」とか、「この間まで生きてた」だから、整合性を保たなきゃいけないし。
 教義も、科学とのある程度の整合性も必要だし、大変なんですよ。

 仏教なんて、もう大昔だから、「なにかしらの物理法則のどっかを掘っていったら、似たような事が書いてある」ってのが必ずあるじゃないですか。
 理屈と膏薬はどこにでも付くってなもんで。
 だから、「楽だなあ」と思うんですけども。

 ところが、それより更に古い古代宗教になって来ると……例えば神道とかがそうなんですけども。
 教義がなくて、“行動様式”だけが残りますよね。

 で、様式だけ残ることになるから。
 だから、オウム真理教とかを見ても、僕はあんまり「浅い」とは感じずに、「もう、コレぐらいで充分じゃないのか?」って思うんですよね。

<勝谷>
 あのね、教義が浅いっていうか、ないに等しいんだけど。
 その、やってる事の、まあ、当時は「アニメに影響された」とか言われたけれども。
 それもちょっと「浅いな」と、思ったんですよね。

 もうちょっと、上手いやり方が……って言うと問題になるけれども。

<岡田>
 オウムがやってたことを、じゃあ、60年代の学生運動とかと比較したら。
 なんだろうな? 要するに「デモやって、角棒持って〜」っていうような社会運動の仕方があるじゃないですか?
 で、「アレよりはマシだけど」ってふうに考えちゃうんですよね。

<勝谷>
 そうです。オウムですら、それをやったのに。
 民主党政権ってのは、それすら出来なくて、結局、連合赤軍で内ゲバして、全部殺し合って終わっちゃったみたいなところですよね。

<岡田>
 だから、それよりマシに思えたっていうのが、実はその――

<勝谷>
 だからこそ、引っ掛かるんだよ(笑)

<岡田>
 そうそうそう(笑)
 だからね、なんか「宗教の方は行っちゃいけないな」って思うんですよね。

<勝谷>
 いや、行っちゃいけないですよ!

<岡田>
 はい(笑)

<勝谷>
 やめてくださいよ!(笑)

<岡田>
 でも、人間って宗教なしに生きていけないから。
 じゃあ、「俺らは、どうすりゃ良いのかな?」と思って。 

<勝谷>
 その通り!
 それは、だから、日本人にはそれがないから。
 なんですか、利益宗教じゃあないけれども。
 その、“自分が得する教”?

<岡田>
 そうですね。はい。

<勝谷>うん。
 それへのアンチとして、他の経済学の考え方を持って来られたっていうのは、内田樹さんとの『贈与と評価の経済学』に通じてくることで。
 これはね、非常に画期的だと思いますね。

<岡田>
 最終的に、僕ら日本人っていうのは、「それは損なのか? 得なのか?」しか、考えられないと。
 いわゆるキリスト教を信じてる人達が「それは、罪かどうか?」っていうのを考えるのと同じように、僕達はごく自然に、「それを得かどうか?」で考えるから。
 たぶん、“オカネ教”みたいな宗教に入ってて、余りにその自覚がないだけだと思いますね。

<勝谷>
 それね、付き詰めて行くと、僕ら大阪人の「もうかりまっか?」「ボチボチでんな」になるから。
 それはそれで一つの原理主義で良いと思うんだけど、日本人はそれを中途半端に追求してる。

 要するに「もうかりまっか?」「ボチボチでんな」宗教なのに、キリスト教の人達と対等にTPPなんかの交渉しようとするというのは、これはもう、相撲とプロレスをやってるようなもんなんですよ。
 ここの所は、安全保障をする上で、根本的にわかっていないと。

 あるいは、中国の人達ってのは、もう、「お金バンザーイ!」の人達だから。
 そういう人たちと、様々な事、価値観で、対等にぶつかっても上手く行かないんですよ。

 ……で、韓国ってのは、他人に文句言ってれば嬉しいような人達だから。
 アレとそんなに付き合っても、あまりメリットはない。

<岡田>
 あれ、なんでそんな、人に文句を言うのが嬉しいんですか?

<勝谷>
 さあ? 唐辛子の成分が頭から吹き出てるんじゃないですかね?

<岡田>
 あはははは(笑)
 笑っちゃった! しまった!

<勝谷>
 でも、唐辛子も、あれはおそらく、日本経由で南米から入ってきた物なんだけれども。
 あれも“ウリジナル”で。「自分達が昔から作ってた物だ!」なんてね。


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