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昨日のメルマガで朝日新聞『悩みのるつぼ』、相談文をお届けしました。
今日は、いよいよ回答文もお届けします。
30代女性です。
夫が風俗(ソープ)へ行った事実に1年経った今も苦しんでいます。
1年ほど前にひょんなことから夫が友人5人でそれを目的に遠出し、過去にも定期的に行っていたことを知りました。事実を知っても私は夫を問いただすことができず、普通に日常を送る努力をしていました。
しかし、それを知った日から夜、ふとんに入っても全く眠ることができなくなり、憔悴しきった私を見て夫は「何か悩みがあるなら言って欲しい」と声をかけ てきました。最初は躊躇していた私も「今言わないと二度とこうした声をかけてくれなくなる」と思い、「あなたにソープに行かれたことが辛い」と言いまし た。夫はもう行かないと誓ってくれました。その後の夫婦関係は良好です。
ただ、ふとした瞬間に「また行くのではないか?」と夫を信じてあげられなくなる気持ちがおきたり、「男性の多くはそういうところを利用しているのにどうして私は許して挙げられないのか」といった自分を責める気持ちが出たりします。
一緒に行った夫の友人は私もよく知る仲間なのですが、あれ以来会うのがつらくて仲間の集まりにも顔を出せません。
1年経った今ももやもやし、時には涙を流し、自分の心の狭さに辟易しています。
私は今後どう気持ちを切り替えて行けばいいのでしょうか。
【回答】
この世界は、いろんな小社会の集合体です。
その中の最大手が「男社会」。ソープは浮気じゃない、とかそれぐらい許してやれ、というのは「男社会の当たり前」です。
「女社会の当たり前」だって存在します。
ソープは浮気だし、夫が謝罪して二度と行かないのは当然!
夫婦とは、この二つの社会の接点です。だからトラブルは起きるのも当たり前。
今回の場合も、以下のポイントがもっとも難しいはずでした。
1.私が知ってることを夫に言う。ちゃんと説明する。
2.謝って、もう二度と行かないと誓ってもらう。
ところが、あなたはこれに見事に立ち向かい、解決しました。
百点満点の解決です。これ以上、望めないぐらい。
しかし、「夫婦の問題」を見事に解決しちゃったからこそ、あなたの目の前に「女の悩み」がでてきちゃった。
1.なぜ夫は、男はソープなんかに行くのか?妻に不満なのか?
2.私が気付かなければ、ずっと黙って行っていたのか?
3.また、私に隠れてソープに行かないか?
4.まだ夫を心の底で疑う私は、妻失格か?
5.これまで親しかった夫の友達と会えないのは、なにか私がヘンなのか?
以上があなたの「女の悩み」です。
夫婦の問題は、夫と心を開いて対話すると先が見えます。でも「女の悩み」は、夫には理解すら無理。
こういう場合、「女社会」に持って帰って、相談するしかないですよ。
女友達や母親、姉妹や奥さんサークルでもなんでもいいです。片っ端から「女の悩み」を打ち明けて相談しましょう。
相談、といっても解決する必要はないんです。
「夫婦の問題」はすでにあなたが百点満点の解決済みだから。
ただ単に打ち明けて、泣いたり愚痴ったり、とにかく「女社会」でこの問題を共有しましょう。
男社会と女社会の矛盾は、たぶん人類が存在する限り続きます。
つまり、その間で傷ついたり悩んだりする人も、これから先、ずっと生まれ続けるんです。
あなたの「夫婦問題の解決」と「女の悩み」は、女社会にとっての財産です。
昔、悩んでいた人の癒やしになり、これから悩む人への道しるべになる。
だから経験を、満たされない思いをみんなで語ってください。
解決しない悩みでも、少しだけ軽くなりますよ。
岡田斗司夫のニコ生では言えない話
岡田斗司夫の解決!ズバっと 2014/8/31
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おはよう! 岡田斗司夫です。昨日のメルマガで朝日新聞『悩みのるつぼ』、相談文をお届けしました。
今日は、いよいよ回答文もお届けします。
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【相談】30代女性です。
夫が風俗(ソープ)へ行った事実に1年経った今も苦しんでいます。
1年ほど前にひょんなことから夫が友人5人でそれを目的に遠出し、過去にも定期的に行っていたことを知りました。事実を知っても私は夫を問いただすことができず、普通に日常を送る努力をしていました。
しかし、それを知った日から夜、ふとんに入っても全く眠ることができなくなり、憔悴しきった私を見て夫は「何か悩みがあるなら言って欲しい」と声をかけ てきました。最初は躊躇していた私も「今言わないと二度とこうした声をかけてくれなくなる」と思い、「あなたにソープに行かれたことが辛い」と言いまし た。夫はもう行かないと誓ってくれました。その後の夫婦関係は良好です。
ただ、ふとした瞬間に「また行くのではないか?」と夫を信じてあげられなくなる気持ちがおきたり、「男性の多くはそういうところを利用しているのにどうして私は許して挙げられないのか」といった自分を責める気持ちが出たりします。
一緒に行った夫の友人は私もよく知る仲間なのですが、あれ以来会うのがつらくて仲間の集まりにも顔を出せません。
1年経った今ももやもやし、時には涙を流し、自分の心の狭さに辟易しています。
私は今後どう気持ちを切り替えて行けばいいのでしょうか。
【回答】
この世界は、いろんな小社会の集合体です。
その中の最大手が「男社会」。ソープは浮気じゃない、とかそれぐらい許してやれ、というのは「男社会の当たり前」です。
「女社会の当たり前」だって存在します。
ソープは浮気だし、夫が謝罪して二度と行かないのは当然!
夫婦とは、この二つの社会の接点です。だからトラブルは起きるのも当たり前。
今回の場合も、以下のポイントがもっとも難しいはずでした。
1.私が知ってることを夫に言う。ちゃんと説明する。
2.謝って、もう二度と行かないと誓ってもらう。
ところが、あなたはこれに見事に立ち向かい、解決しました。
百点満点の解決です。これ以上、望めないぐらい。
しかし、「夫婦の問題」を見事に解決しちゃったからこそ、あなたの目の前に「女の悩み」がでてきちゃった。
1.なぜ夫は、男はソープなんかに行くのか?妻に不満なのか?
2.私が気付かなければ、ずっと黙って行っていたのか?
3.また、私に隠れてソープに行かないか?
4.まだ夫を心の底で疑う私は、妻失格か?
5.これまで親しかった夫の友達と会えないのは、なにか私がヘンなのか?
以上があなたの「女の悩み」です。
夫婦の問題は、夫と心を開いて対話すると先が見えます。でも「女の悩み」は、夫には理解すら無理。
こういう場合、「女社会」に持って帰って、相談するしかないですよ。
女友達や母親、姉妹や奥さんサークルでもなんでもいいです。片っ端から「女の悩み」を打ち明けて相談しましょう。
相談、といっても解決する必要はないんです。
「夫婦の問題」はすでにあなたが百点満点の解決済みだから。
ただ単に打ち明けて、泣いたり愚痴ったり、とにかく「女社会」でこの問題を共有しましょう。
男社会と女社会の矛盾は、たぶん人類が存在する限り続きます。
つまり、その間で傷ついたり悩んだりする人も、これから先、ずっと生まれ続けるんです。
あなたの「夫婦問題の解決」と「女の悩み」は、女社会にとっての財産です。
昔、悩んでいた人の癒やしになり、これから悩む人への道しるべになる。
だから経験を、満たされない思いをみんなで語ってください。
解決しない悩みでも、少しだけ軽くなりますよ。
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