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岡田斗司夫のニコ生では言えない話
岡田斗司夫の解決!ズバっと 2015/02/21
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おはよう! 岡田斗司夫です。
メルマガ読者の方から、多数質問をいただいています。
かたっぱしから答えてみましょう。
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シンジョルノさん/30歳/監督/ブロマガ会員
「思考は現実化すると言われる根拠ってなんでしょうか?」【後編】
“よく「思考は現実化する」や「引き寄せの法則」のように、なりたい自分をイメージしたり、紙に書いたり、言葉にしたりすることで、そのイメージ通りの自分に近づくといった話があります。
苫米地先生を初め多くの成功者の方が、同じようなことをおっしゃっておられますがイマイチ腑に落ちない部分があります。それは成功者がその方法で成功したからであって、その影で多くの人はうまく行っていないはずだと思うのです。
思考は現実化すると言われる根拠ってなんでしょうか?"
【回答】
夢を叶えた5人が、「自分たちは成功した!」と言って、セミナーとか開くんだよね。そのセミナーに、そこそこの30人が群がって、「そうだそうだ!」と言うんだよ。そして、ダメな65人が「俺が聞いた方法ではダメだったけど、この人達のやり方だったらいけるかもしれない」と思って参加する。これが統計的な考え方ってやつだよね。では、どう考えるべきか?
■成功するかもしれない100人と、その周りの1万人
所詮、この程度の比率なんだから、「思考は現実化する」なんてのはウソだと思うかもしれない。でも、そんなことはない。
つまり、「思考は現実化する」を本気で信じて、がんばった奴だけが、この100人のグループに入るわけだ。100人のグループの外には1万人のグループがいるんだよ。この1万人は、「もう何やってもムダ」って思ってるんだよな。
苫米地さんも勝間さんも基本同じなんだけど、成功する人たちの割合を上げることはすごく難しい。100人の内、5人の成功者を6人、7人に上げるのはとんでもなく難しいんだけども、1万人くらいのぼんやりしている奴を、「がんばらなきゃいけないよ」という、100人のグループへ持っていくのはそんなに難しくないんだよ。
■分母を増やせば、成功者も増える
「何やってもムダだ」と思っている1万人を、「やればできるかもしれない」と思う100人に持ってくることによって、分母を200人や300人にする。すると、成功者は10人、15人というように何倍にも増えていく。つまり、分母を増やせば、分子数も結果的に増えていくわけだよ。
だから、「政治は何やってもムダだ」って事も、まったく同じ構造なんだ。政治に関心がある人が集まっても、喧嘩ばっかりしている。
そのなかで優秀な人は僅かだし、ほとんどの人間は足の引っ張り合いをしている。でも、政治にまったく関心がない層が、関心があるところに移る事によって、政治に関して考える人の基本レベルが上がる事だけは間違いないんだよ。
■失敗しても、挑戦することが大事
「思考は現実する」が本当かどうかと聞かれたら、本当の部分もあるし、嘘の部分もあると答える。どちらかと言うと、夢よりは目標だよね。「体的な数値化できる目標」とか「具体化できる目標」を持ったほうが良い理由はこの仕組みがあるから。
「何やってもムダ」と思ってる人たちの中に入らずに、「やればできるかもしれない」と思う100人の中に入る。それでダメでも、構わないじゃん。
自分が博打の場に立って、サイコロを振って負けたならいい。でも、最悪なのはサイコロ振らずに人生終わっちゃう事だと思う。「思考は現実化する」を本気で信じて、がんばることは良いことだと思うよ。勝間さんにしても、苫米地さんにしても、こういうビジネスは良いことだと思っているよ。
【まとめ】
100人という分母で、成功者の比率を上げるのは難しいです。しかし、分母を200や300にすれば、成功者の数は増えます。分母が増えれば、全体の基本レベルは上がりますし、何より、目標を持ってがんばることが大事です。だから、勝間さんや苫米地さんのようなビジネスもいいことだと思っています。
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