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【質問】
山田玲司さん/48歳/漫画家/「今日が人生最後の日だったら何をしますか?」
<おっくん>
今日が人生最後の日だったら何をしますか?
【回答】
<岡田斗司夫>
うーん。好きな人に片っ端から手紙書いて、メールとか断線して、いちいち返事したりしたくないから。
<山田玲司>
手紙でいくんですか。
<岡田斗司夫>
メールだろうね。メール書いて終わり。一括送信して終わり。
それきり見ないようにして、あと映画でも観に行くかな。
観たい映画のリストあるから、今だったら「天才スミベット」、来週だったら「インターステラー」観に行く。
<山田玲司>
駄作だったらって思わないんですか。
<岡田斗司夫>
俺の人生は昨日で終わっているんだよ。
今日で最後ってことは、好きな人にさようならを言って、映画を観に行くって、俺に50年振りに訪れた自由な日。それまで全部人類のための日だから。
最後の日だけは自分のために使う。映画見てハンバーガー食べて。
<山田玲司>
ハンバーガーでいいんですか。
<岡田斗司夫>
ハンバーガーでいいよ。クワアイナかな。
<山田玲司>
最後の晩餐がクワアイナのハンバーガー。
<おっくん>
玲司さんどうですか。
<山田玲司>
そうなってみたら、案外なんでもいいって思うかな。
<岡田斗司夫>
東京に居てランチタイムが空いていたら、ウルフギャング・ステーキハウスのステーキがいいな。バカみたいにデカイステーキ出す店あるから。
<山田玲司>
おっくんは?
<おっくん>
僕はベーコンじゃないですかね。
<岡田斗司夫>
カリカリ派?しっとり派?
<おっくん>
半分カリカリ。裏しっとり。ベーコン食いたい。ベーコン食ったら死なないと思う。
<山田玲司>
俺はおはぎとかいいそうだな。あと、ピーナッツパンでいい。
<岡田斗司夫>
つぶあん、こしあん、どっち。
<山田玲司>
どっちでもいいね。こういうのいいよね。
<おっくん>
ほっこりしますね。 (続く)
【まとめ】
最後の日は人類のためではなく自分のために使う。映画観てハンバーガー食べます。
3月8日号分
山田玲司さん/48歳/漫画家/「牛を殺して犬を殺さないのは何故ですか?」
<おっくん>
哲学的な質問ですね。牛を殺して犬を殺さないのは何故ですか?
【回答】
<岡田斗司夫>
食べて美味しくないから。
どれくらいの餌を与えてどれくらいの肉がとれるのか。牛に比べて犬は効率が悪い。
牛を殺して食うのはいいけれど、犬を殺して食うのはエネルギー効率が良くないっていうのが一つ目の理由。
二つ目の理由は、犬は人間が感情移入するじゃん。犬を家族にしている人が多い。
家族は人間だけって思うのは間違いで、人間に限らず世話しないといけないと思ったら家族なんだよ。
だから牛がその対象になっていたらその牛は殺しちゃいけない。牛じゃなくて家族だから。
犬って大体の家において家族だから。
牛も犬も同じ動物だからって考えちゃいけない。それは人間的じゃない。
人間的なのは、これは俺が世話をする面倒見る家族なのかってところだけ。
でも畜産業の人は、家族のようにかわいがっていた豚を殺して、ベーコンにして出荷したりそのせめぎで生きている。
だから僕らは本当は深く語る資格ないんだ。
これは農家や畜産業の人が語る問題であって、僕らが語れるのは家族を殺しちゃいけない。でも農家や畜産家が可愛がっている豚を殺しているからといって責めてはいけない。差別してはいけない。ここまでしか俺は答えられない。
<山田玲司>
ここ難しいところで、ゼブラーマンに出るんですけどね。これ大変だったんですよ。
子どもに言われたらどうするんですかって話ですよね。
<岡田斗司夫>
子どもに言われたら、きみが飼っている牛を殺すな。インド人も牛を殺さない。
それ以上のことがしたいなら、全ての牛を買い占めろ。それが資本の論理。
そんな財力もないのに、大人に向かって、つぶらな瞳で何でも言っていいと思うな、バカ。
<山田玲司>
つぶらな瞳が入った。つぶらな瞳は大人にかなりの破壊力ありますからね。 (続く)
【まとめ】
一つ目の理由は、食べて美味しくないから。二つ目は、犬を家族をしている人が多いから。
でも、農家や畜産家が可愛がってる動物を殺してるからといって責めてはいけません。
【質問出典】
キラークエスチョン (光文社新書)
http://goo.gl/y2ubvU