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岡田斗司夫の解決!ズバっと「宇宙葬にロマンを求める」
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岡田斗司夫の解決!ズバっと「宇宙葬にロマンを求める」

2015-03-15 06:00
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    岡田斗司夫のニコ生では言えない話
     岡田斗司夫の解決!ズバっと 2015/03/15
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    おはよう! 岡田斗司夫です。
    メルマガ読者の方から、多数質問をいただいています。
    かたっぱしから答えてみましょう。
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    bejiさん/24歳/建築設計事務所勤務/無料メルマガ
    「宇宙葬にロマンを求める」
    【質問】
    “質問です。宇宙葬にロマンを求めても大丈夫ですか?
     バカな質問かとは思いますが、よろしくお願いします。”

    【岡田斗司夫の回答】
     宇宙葬とはなにか。昔、人間が死んだら、死体そのものを打ち上げるという計画があったんだ。ただ、体重6,70kgの人体を打ち上げようと思ったら、50億円以上かかると思う。生かしておかなくてもいいなら、もうちょっと安いかな。でも、かなりの金額かかっちゃう。


    ■宇宙葬は1万円以下~50億円以上まである
    「燃やして、灰にして、宇宙に捨てる」というアイデアがあったし、燃やしたものを全部持ってくのでなくて、灰の一部を宇宙に持っていったり、その人のDNAデータだけを持っていく方法もある。
     または、その人の名前をプリントした薄い純金のテープを作って、カプセルの横にビッチリ貼る。それを衛星軌道でグルグル回して宇宙葬にするとか。いろいろな逃げ方があるんだ。
     1番安い宇宙葬は、9千円ぐらいからあったと思うよ。昔、俺が調べた1番安い宇宙葬は1万円以下であったから。


    ■宇宙葬をしても5年ぐらいで落ちてしまう
     どれが本当の宇宙葬かと言えば、どれも本当じゃないんだよね。
     なぜなら、宇宙へ打ち上げるロケットは、遠日点と近日点がある。つまり、地球から1番遠い高さと、地球から1番近い高さがあって、近日点がだいたい地球の大気圏内にある場合が多いんだ。なので、宇宙葬だったら、宇宙に人間の死体が行って、
    「私のお父さんは、私の夫は、永遠に宇宙を回っているのよ」
    と考えるかもしれないけど、永遠でもなんでもないんだ。宇宙葬で打ち上げるような、中途半端な高さの軌道は、5年から10年ぐらいしか持たない。あとは大気摩擦というか、空気に対する衝突で落ちてくるそうですので(笑)。


    ■人類最初の葬儀はネアンデルタール人の"死体に置いた花"
    「宇宙葬にロマンを求めても大丈夫ですか?」に答えると、宇宙葬自体にロマンはあるよ。それに葬式自体にロマンがあるじゃん。
     人類最初の葬儀はネアンデルタール人の"死体に置いた花"だそうなんだけども。「死んだことを悔やもう」とか「そこに魂があるんじゃないか」という考え方自体がロマンがあるよね。葬式はロマンだから、ロマンを求めていいよ。ただ、それにかかるコストと、実際には5年で落ちてくることを、よーく考えてください。


    ■宇宙の恵方巻き
     俺が好きなのは、自分の好きな人の名前や誕生日や、その人が好きだった物の名前とかを全部2進法のモールス信号にしちゃう。その人の生まれ年だった星座で、例えば、乙女座とか、天秤座の方向へ、電波望遠鏡でバーって発信する、というものがあったんだ。それはちょっといいなぁと思う。宇宙人にしてみたら、そんなことをされてもなんともないんだろうけども。

    「恵方巻きみたいだな」(コメント)

     そうだね、宇宙恵方巻きだね(笑)。
     その人の個人データみたいなものを宇宙のどこかへ放射したとしよう。ひょっとしたら、何億年後に宇宙人がそのデータを読み取って、何か再現してくれるかもわかんないじゃん? もしくは、無限に進歩した僕らが光の速度を超えて飛んで、その電波を追い越して、もう1回それをキャッチして、その人を再現できるかもしれない。
     それぐらいのコスト安い宇宙葬でもいいんじゃないかな。僕はそれでもロマンを感じますけど、いかがでしょうか。


    【まとめ】
     宇宙葬は1万円以下でできるもから、50億円以上かかるものまで、様々な種類があります。ただ、永遠に宇宙を回るわけじゃなくて、5年から10年で落ちてしまいます。そのことをよく考えたうえでロマンを求めてみてください。

     
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