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岡田斗司夫の解決!ズバっと「説得力と納得力の違い」
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岡田斗司夫の解決!ズバっと「説得力と納得力の違い」

2015-04-26 06:00
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    岡田斗司夫のニコ生では言えない話
     岡田斗司夫の解決!ズバっと 2015/04/26
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    おはよう! 岡田斗司夫です。
    メルマガ読者の方から、多数質問をいただいています。
    かたっぱしから答えてみましょう。
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    「説得力と納得力の違い」
    ギャリソン夫人・理想さん/28歳/会社員/クラウド市民

     以前、岡田さんの動画で「自分の言葉に資産価値はない、だから説得力ではなく、納得力があるんだ。」と言われてましたが、具体的に説得力と納得力の違いが知りたいです。よろしくお願いします。

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     説得力と納得力って、"言葉の遊びみたいなもの"だと思ってくれたらいいんだけど。


    ■説得力は「正しい、間違っている」がはっきりする

     説得力は、相手の合理性に訴える論法だよね。
     つまり、「これは○○なんです。なぜならAである。それはBであることからも証明される」ってことであって、あまり対話には向いてない。
     なぜなら、その対話の中で「正しい、間違ってる」がはっきりしちゃうんだよね。
     そうではなく、僕が好きなのは「どっちが自分にとってピッタリくるのか?」「納得できるのか」という問題なんだ。

     例えば、説得力で「家を買うべきか」「家賃払って住むべきか」を考える。
     そうすると、「買った方が経済的に得だ」とか、あるいは「ライフプランって変わるから、家を買うより、生活のスケールにあわせて賃貸する家を変えた方がいいよ」みたいな、色んな言い方あるじゃん。
     だから結局、賃貸派と持ち家派の間で議論が平行線になったりする。


    ■納得力はその人によって回答が違う

     でも「犬がいいか、猫がいいか」という話になったときって、説得力じゃなくて納得力同士の争いになるじゃん。

    「犬は帰ってきたら癒される」
    「何を言ってるんだ、 猫だって癒される」
     ――ということで、正解はないんだよ。

     それを聞いてる人ごとに回答が違うのが納得力。

     説得力には「どっちが正しい」というものがある。
     賃貸派の人と持ち家派の人でも、最終的な”気分”の問題になるのは分かってるんだけど。
     でも、説得力の方が、「あっちの選択をしたやつが愚かだし、損をしている」、「こちらの選択をしたやつは得してる、勝ってる」ってことを言いたがる。

     だけど、納得力の戦いになってきたら、
    「でも、猫が好きなんだからしょうがないじゃん」
    「でも、犬はどうしてもイヤなんだから仕方ないじゃん」
    「どっちも好きなんだけどでも猫の方がいい」
     ――という、つまんない感情レベルでの納得の問題になっちゃう。

     そっちのほうが僕は好きです。
     なので、自分の言葉には納得力はあってほしいんだけど、説得力はあまり持とうと思ってないんだよな、という話です。

     資産的価値云々というのは、その時の言葉のあやの1つ。
     たぶん、前後にいろいろ付いていたと思うので、ここでは触れません。


    【まとめ】
     説得力は合理化で相手に訴える論法です。納得力は、聞く人ごとに回答が異なるような感情ベルの問題です。ちなみに岡田斗司夫は納得力のほうが好きで、説得力はあまり持とうと思っておりません。
     
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