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岡田斗司夫の解決!ズバっと「小説家になりたいと思っています。」(後編)
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岡田斗司夫の解決!ズバっと「小説家になりたいと思っています。」(後編)

2015-05-04 06:00
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    岡田斗司夫のニコ生では言えない話
     岡田斗司夫の解決!ズバっと 2015/05/04
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    おはよう! 岡田斗司夫です。
    メルマガ読者の方から、多数質問をいただいています。
    かたっぱしから答えてみましょう。

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    「小説家になりたいと思っています。」
    徳明貴某さん/32歳/独身アルバイト/無料メルマガ

     小説家になりたいと思っています。
     その為には時間が必要です。(自分はまだ小説を400冊程度しか読んでいません)
     それで、終電まで働く仕事をやめてしまいました。

     しかし、「思ったところで、皆が皆、小説家になれるわけではない」とも思います。
     もう32歳です。どこかで締め切りを決めてやるべきでしょうか?

     自分で決めたことなのですが、どうも今の不安定な仕事と、将来の見えなさに不安になることがあります。

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    (前号からの続き)

     さっきからコメント欄で「ラノベ目指すのがいいよ」とか書かれてるんですけど。
     別にジャンルを気にすることもないと思います。

     これから先、何が流行るかも分かりませんから。


    ■小説家になりたいなら、小説を書いて新人賞に応募

     小説家になりたいなら小説を書くしかないんです。
     「小説家になりたい」と思ってても何も状況は進まないので、ひたすら書いて新人賞に応募してください。

     漫画家だったら「絵が古い」っていことで、1次選考で問答無用でポンポン落とされるんです。
     でも、小説の場合は、何年も何年も投稿していて、ちゃんとストーリーがある話であれば、間違いなく編集者は頭からお尻まで読んでくれます。


    ■新人賞の一次選考で落ちるのは「誰が読んでもダメなもの」

     小説の新人賞の下読みをしている人と知り合ったことあるんです。
     その人が言うには、「小説の新人賞の一次選考で問答無用に落とされるのは、本当に誰が見ても絶対ダメなものだけ」だそうです。

     例えば、「400字詰め原稿用紙に300枚という規定なのに、150枚しか書いてない」。または「1000枚も書く」。
     「頭とお尻で主人公が違ってる。途中で主人公が死んで、別の人の話になってる」。
     他にも「2つの話を無理やりくっつけて、なんとか300枚という文字数を稼いだ」、「途中から作者が演説を始めてしまって、それでお話が終わる」という。
     そういう、”小説じゃないもの”をひたすら落としていくのが一次選考の大半。

     ただし、慣れないうちは締切通りに書けない。
     なので、新人賞の締切通りに、最後まで内容がある話を書けば、最低でも二次選考くらいまでには行けるはずなんですよね。
     これは「どのくらいの回数をチャレンジするか?」ですね。


     そこから先は、三次選考、四次選考になってくる。
     そこまできて、ようやく「ネタが面白いか?」になってくるんです。


    ■小説家としてデビューしやすいのは、”ミステリー”か”ホラー”

     正直な話、「32歳で小説家にまだなれない」ってことは、全くのフィクションや、頭の中だけで考えた話での勝負に向いてないことだと思うんです。

     自分の実体験を交えて、そこからズラしていく話をやるしかない。
     例えば、コンビニでバイトしてるんだったら、コンビニでバイトしてることを利用した話を書くしかない。

     それなのに、まだ心の中のファンタジー体験だけで書こうとしているとか、そういうことが多いんじゃないかと思います。

     よく言われるんですけど、基本的に小説でデビューしやすいのは”ミステリー”と”ホラー”なんですよね。
     如何に自分の書くものをミステリーっぽくするのか? ホラーっぽくするのか?

     そういう”ズラし”を考えながら、新しいものをどんどん書くのがいいと思います。


    【まとめ】
     小説家になりたいなら、小説を書くしかありません。どんどん書いて新人賞に応募してください。ちなみに1番デビューがしやすいジャンルはミステリーかホラーだと言われています。
     
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