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おはよう! 岡田斗司夫です。
メルマガ読者の方から、多数質問をいただいています。
かたっぱしから答えてみましょう。
「人工知能の未来についてどう思いますか?」
人工知能が人間と同じような知性を持つことに関しては、「電脳戦」という人間と将棋の対戦を見たらはっきりしている。
これは人工知能としてオッケー。
次に自然言語の解釈や翻訳も、Siriを見たら年々精度が上がってきてる。
だんだん僕らも機械に対しての話し方も慣れてきてる。
外国人に説明するときは、シンプルな日本語で説明したりするじゃん。
それは子供の頃に考えてたものじゃなくて、コンピューターに対して分かりやすいように話すこと。
外国人に対して分かりすく話すのと同じように、分かりやすいように話しかけてあげれば、コンピューターも分かってくれる。
こういう関係性が持てるようになってきてる。
つまり僕らが今、普通にしゃべっているようなことを、完全に理解してくれて、曖昧な命令でオーダーしても答えてくれるコンピューターは、30年待つ必要はなく、あと5年から10年の話なんじゃないかなって思う。
今はそこに近づくために、コンピューターをプログラムするんだけど、そのうち僕らはコンピューターに対して、「こういうプログラムが欲しい」という曖昧な指示を出す。
ここが重要なんだけど、それに対して曖昧な評価でフィードバックをする。
多分、自分のネットワークやコンピューターじゃなくて、デバイスがあるだけなんだけどね。
それに対して話しかけてやったり、子供の頃からやっていることによって、オリジナルにチューニングされたアプリが自分の周りをすべて囲っている。
今、僕らがやっている脳内会議みたいなものを、仮想人格がネット上でやっていて、そのなかの何人かはリアルな人かもしれない。
というものがおそらくこの10年から15年くらいの世界なんじゃないかと思う。
それが僕らの生活をすごく変えてしまう。
それを考えると、この30年間の世界の変化は、1985年から2015年の変化よりはるかに大きい。
なので「今、死ねねえよ!」って思います。
少なくとも「年末の『スターウオーズ』を見ないと死ねないし!」と思っております。
SFに関して話すと長くなります(笑)
ここから30年間の変化は大きく、人工知能が僕たちの生活を大きく変えてしまうと思います。