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岡田斗司夫の解決!ズバっと 「宗教があくどい商売に見えます。」
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岡田斗司夫の解決!ズバっと 「宗教があくどい商売に見えます。」

2015-10-08 06:00
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    岡田斗司夫のニコ生では言えない話
     岡田斗司夫の解決!ズバっと 2015/10/08
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    おはよう! 岡田斗司夫です。
    メルマガ読者の方から、多数質問をいただいています。
    かたっぱしから答えてみましょう。

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    「宗教があくどい商売に見えます。」


     宗教があくどい商売に見えます。
     なぜ、無償の愛にお金が必要なのでしょうか?

     

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     愛が無償かどうかは、ま、置いておこうよ。
     個人でやるときは、自分で自分を食わす程度に稼げればいい。
     でも活動にした瞬間に「お金は必要だ」と思うようになるよ。


    ■弱者を助けるにはお金が必要

     今、僕は井上ひさしさんの『東慶寺花だより』を読んでいるんだ。
     『駆込み女と駆出し男』の原作になってる小説だね。

     東慶寺は江戸時代の鎌倉にあって、女の人の駆込み寺として有名だった。
     夫と離婚したい女の人が駆込んできて、その寺の中に1歩でも入ったら、2年間の離婚生活が保証されるという制度があった。
     これを可能にしていたのも、東慶寺の莫大な資産があったから。
     その資産を運用しながら、金貸しをしていたから。

     つまり、「活動をするにはお金が必要だ」ってこと。
     「無償な愛にお金が必要」じゃなくて、「本当に“無償の愛”を必要としている弱者を助けるには、お金が必要」なんだ。

     もし僕らが「ボランティア団体を作って、弱者を守ろう!」という運動をやったら、その弱者たちに食事とか寝床を与えるには、お金がかかってくる。
     無償の愛を提供する運動に参加するには、参加費が必要になってくると思う。

     これはミニ社会保障システムみたいなもので、あとは効率の問題なんだ。
     つまり、無償の愛を与えるにはお金が必要。
     その団体に1000円を渡すと、弱者に100円渡る。
     つまり、10%還元率だと90%は主催者側にとられちゃう。
     これを「あくどい」と考えるかどうか。


    ■無償の愛にはお金が必要、違いは還元率だけ

     「あくどい」と思う人は、「1000円払ったら1000円行くべき!」「全員タダ働きすべきだ!」と、ついつい考えちゃう。

     そういう人たちは自分で運動すべきなんだ。
     世の中の社会運動や社会奉仕のグループに1000円渡して、弱者に100円渡ったら、かなり効率がいい社会運動だと思う。

     日本国に税金を渡すと、どれくらいが福祉予算として使われるのかを考えるといいよ。
     もう10%なんてものじゃない。
     数%しか払われない。

     ホワイトバンド運動って、あるよね。
     ホワイトバンドを買って手につけると、300円は100%、幻冬舎の子会社へ渡る。
     幻冬舎の子会社から、そこの会社のキャンペーンに使われるだけ。
     だから僕らはホワイトバンド運動をして、弱者の役に立ってるつもりだけど、実は宣伝にしか役に立ってない。
     でも、わずか5%や10%でも還元率があるだけマシだと思う。

     どちらにしても、無償の愛にお金は必要なんだ。
     その還元率に差があって、そこで「あくどいか、あくどくないか」が見分けれるだけ。
     無償の愛が可能だと思うなら、1度、自分でそういう団体を主催してみるのがいいと思うよ。


    【まとめ】
     本当に無償の愛を必要としている弱者を助けるためには、お金が必要です。
     あとはお金の還元率の問題です。
     
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