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「シンデレラ・テクノロジー」
(元記事はコチラから)
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岡田斗司夫のニコ生では言えない話
岡田斗司夫の解決!ズバっと 2015/12/13
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「シンデレラ・テクノロジー」
(元記事はコチラから)
「シンデレラ・テクノロジー」とはなにか?
もともとは「科学の力で女の子をかわいく変身させる技術」のことだった。
例えば、女性が自分の写真をデジタル加工してプロフィール写真などで発表し、ネットの世界で「見せたい自分」に変身すること。
つまり「シンデレラのように変身する技術」のことだった。
それが転じて、自分はこんな種類の人間だという「バーチャルアイデンティティ」を演出する技術全般を、「シンデレラ・テクノロジー」と呼ぶようになってきている。
顔やファッションだけでなく、遊びに行った場所や買ったもの、食べたものなどの写真や動画、日記を公開することで、見せたい自分を演出する。
実際の収入よりは、ちょっといいものを買ったり、着たり、食べたり、旅行したりする。
あるいは、気を使ったり、手間をかけたりする。
あるいは、気を使ったり、手間をかけたりする。
そこをすかさず撮影して、ネットに載せる。
自分で作って一人で食べる昼ごはんでも、きれいに盛り付けする。
食器やランチョンマットにも気を使って、写真を撮って載せる。
食器やランチョンマットにも気を使って、写真を撮って載せる。
料理をきれいに撮るためだけに、性能の良いカメラを購入したり、照明器具を買う人も珍しくない。
仮にキッチンが洗い物で山盛りでも、リビングが散らかりまくっていても、それらは見えないし、見せない。
毎日ほんとうに、凝ったご飯を作らなくても、週一回、そういう写真を載せるだけで「ステキな奥さん」である自分を見せるには充分なのだ。
それだけで、ちょっとおしゃれな主婦に見える。
生活を楽しんでいる一人暮らしの女性に見える。
生活を楽しんでいる一人暮らしの女性に見える。
このように、実際よりちょっとだけ背伸びすること。
これを「盛る」と表現する。
「盛る」ためのノウハウ集、それがシンデレラ・テクノロジーだ。
これを「盛る」と表現する。
「盛る」ためのノウハウ集、それがシンデレラ・テクノロジーだ。
現実社会では平凡でも、SNSでならシンデレラになれる。
今のなんでもない自分に、みんなから注目され、あこがれられるキャラづけをする。
今のなんでもない自分に、みんなから注目され、あこがれられるキャラづけをする。
20世紀がより多くの金をもうけ、より高級なものを買う物欲の時代だとしたら、21世紀は、より自分を強くキャラづけしてネットで注目や尊敬を集めるかを競う時代だ。
女性が外に出るときにメイクをするのと同じく、SNSに写真や日記をあげるときは、「盛る」のが常識だ。
みっともないところは見せず、良いところを強調する。
所属している文化圏を明確にすると同時に、自分らしさを主張する。
所属している文化圏を明確にすると同時に、自分らしさを主張する。
何かを買うにしても食べるにしても、遊びに行くにしても、旅行をするにしても、今までとは選び方が違ってくる。
SNSで見せたら受けるかどうか。
イイネ!がつくかどうか、SNS上でアピールできるかが、遊ぶ・食べる場所の採用基準になってくる。
イイネ!がつくかどうか、SNS上でアピールできるかが、遊ぶ・食べる場所の採用基準になってくる。
その結果、写真で見せてわかりやすい楽しさ、高級感、華やかさばかり選ぶようになる。
見せたい自分の演出のために、買うものを選ぶ。
自分がほしいという気持ちより、写真で「盛って」見せて受けることが重要になる。
自分がほしいという気持ちより、写真で「盛って」見せて受けることが重要になる。
スイーツなら、美味しさより、美しさや季節感といった見た目、新発売や限定といった話題性で選ぶ。
遊びに行く場所も、自分の趣味じゃなくても、混んでいて疲れても、話題性や写真写りが良ければそちらを選ぶ。
そのほうが、演出的にコスパがよくなるからだ。
しかし、だ。
より思い通りの演出をしようと工夫すればするほど、結果的に、どんどん本当に好きなこと、スッピンの自分がわからなくなってしまう。
それが幸せなのか不幸なのか、わからない。
とにかく高級品、ブランド品が良いという20世紀の考え方に比べて、「何が違うのか?」と言われれば、ちょっと困ってしまう。
とにかく高級品、ブランド品が良いという20世紀の考え方に比べて、「何が違うのか?」と言われれば、ちょっと困ってしまう。
以上、情報サイト『探偵ファイル』よりお届けしました。
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