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岡田斗司夫のニコ生では言えない話
 岡田斗司夫の解決!ズバっと 2015/12/25
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おはようございます。

今日は『解決!ズバッと』はお休み。
絶賛発売中の岡田斗司夫の最新著作『カリスマ論』から、ハイライトをお届けします。

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「狙い目は、新たな『喫茶店』」


 これからのカリスマビジネスで、一番有望なのが「有料サロン」です。
 第1章でSynapseathleteclubといったオンラインサロンのプラットフォームを紹介しましたが、今後もさまざまな特徴を備えたサロンが登場してくるのは間違いありません。

 中でも私が狙い目だと考えているのは、新たな「喫茶店」とでもいうべきスタイル。
 オンラインサロンと、リアルサロンを組み合わせた形態です。
 知名度のある声優などを一日店長にするといったイベントはありますが、そうではなくカリスマ自身が店長として常駐するんです。
 オンラインサロンの一般メンバーはネット上で交流したり、グッズを買ったりすることはできるんだけど、リアルな店に来られるのはプレミアムメンバーの特権にするというわけ。
 今までにも芸能人プロデュースの飲食店はありましたが、そのビジネスモデルではお客さんが店に足を運ばない限り、お金は発生しません。

 では、カリスマビジネスの考え方で、カレーショップを運営するとしたらどうなるでしょう?
 まず、「カリスマが好きなカレー」をテーマにして、オンラインサロンとリアルなカレーショップを立ち上げます。
 オンラインサロンでは、カリスマプロデュースのレトルトカレーを月替わりで提供。
 年会費を払った会員には毎月カレーセットが届くほか、年に1回リアルカレーショップに入れるチケットがもらえる特典付き。
 カレーショップはいつも3時間待ちの行列ができているんだけど、特典チケットを持っているメンバーは並ぶことなくプレミアム席へと案内され、カリスマ店長と話をすることもできる ―。

 ここまで練り込んで、初めてカリスマビジネスです。
 この例においてリアルなカレーショップでカリスマ店長と食事するというのは、お客にとっては最大のイベントになります。

 こういうビジネスは、みなさんもすでにご存じのはずです。
 その代表例が、ディズニーランド。熱心なディズニーファンは、グッズを買ったり映画を見たりするだけでなく、ディズニーランドの年間パスポートも買います。
 さらに、開演前に優先入場できるよう、ディズニーランドホテルに宿泊。
 そして、ファンにとって最大の夢は、シンデレラ城で結婚式を挙げること。

 ディズニーランドというのは、ディズニーのキャラクターを中心に据えたカリスマビジネスと捉えるとわかりやすいでしょう。


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