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「なぜ皇帝はルークを帝国に引き入れようとしたのですか?」
皇帝が「じゃあルークでいいかな」と思ったのは、まずダース・ベーダーよりルークの方が若いしエネルギーがあるというのもあるんですが、ダース・ベイダーと同じことをさせたかったからですね。
なぜならスターウォーズの1,2,3と4,5,6は同じ構造になっていますからね。
銀河皇帝の前で息子に父親を殺させて、それを銀河皇帝が見てニヤリと笑って、その息子を悪の道に引き込む。
「父親殺し」はスターウォーズ全体に流れるテーマなんですね。
その父親殺しの輪廻を誰が断つのかというのが、1から6の大きいストーリーなんです。
その後、皇帝が手から怪光線を出すという変なシーンになっちゃった。
本当にルーカスがやろうとしたのは、同じことを繰り返す輪廻を断つことだったんですね。
それもアナキンは自分の父親と知らなくて殺してしまうんですが、ルークの方は自分の父親と知ってて殺します。
すべてが終わったときには、ルークの知っている人間は全員すでに結婚していたり、友達は幽霊しかいなかったりする。
結局パルパティーンが作ってくれた銀河帝国システムを、もう1回分化して共和国に分けていくしかないんですね。だからちょっとまずい状態に戻っちゃう。
強力な中央集権がなくなっていったので、群雄割拠の時代に戻る。
多分、あの後の1000年間ぐらい銀河は大混乱ですね。
ルークを帝国に引き入れようとしたのは、自分の父親を殺させて、暗黒面へ引き込むことが目的でした。