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岡田斗司夫のニコ生では言えない話
岡田斗司夫の解決!ズバっと 2015/12/31
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おはようございます。
岡田斗司夫がいろんな質問に答える『解決!ズバッと』を、毎日どんどんお届けします。
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「なぜ皇帝はルークを帝国に引き入れようとしたのですか?」
「なぜ皇帝はルークを帝国に引き入れようとしたのですか?」
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ルークを帝国に引き入れようとしたのは、ダース・ベーダーの意志ですよね。
皇帝が「じゃあルークでいいかな」と思ったのは、まずダース・ベーダーよりルークの方が若いしエネルギーがあるというのもあるんですが、ダース・ベイダーと同じことをさせたかったからですね。
皇帝が「じゃあルークでいいかな」と思ったのは、まずダース・ベーダーよりルークの方が若いしエネルギーがあるというのもあるんですが、ダース・ベイダーと同じことをさせたかったからですね。
僕の考えなんですが、アナキンの父親はドゥークー伯爵です。
なぜならスターウォーズの1,2,3と4,5,6は同じ構造になっていますからね。
なぜならスターウォーズの1,2,3と4,5,6は同じ構造になっていますからね。
■スターウォーズは「父親殺しの連鎖」の物語
1,2,3で最後に父を殺す息子。
銀河皇帝の前で息子に父親を殺させて、それを銀河皇帝が見てニヤリと笑って、その息子を悪の道に引き込む。
銀河皇帝の前で息子に父親を殺させて、それを銀河皇帝が見てニヤリと笑って、その息子を悪の道に引き込む。
父親を自分の手で殺してしまった息子を自分の陣営に引き入れるというのが、彼の成人の儀式であり、通過儀礼ですね。
なぜならパルパティーン自体が、自分の師匠を殺すことによって、フォースの暗黒面を得たわけです。
「父親殺し」はスターウォーズ全体に流れるテーマなんですね。
その父親殺しの輪廻を誰が断つのかというのが、1から6の大きいストーリーなんです。
「父親殺し」はスターウォーズ全体に流れるテーマなんですね。
その父親殺しの輪廻を誰が断つのかというのが、1から6の大きいストーリーなんです。
6で「俺は父さんを殺さない」とルークが言ったことは、1から延々と行われている「父親殺し」の連鎖がようやく断たれた瞬間なんです。
だから本当は大クライマックスなんですけど、6を作った頃のジョージ・ルーカスの演出力や構成力がズタボロだったので、よく分からなくなってしまった。
その後、皇帝が手から怪光線を出すという変なシーンになっちゃった。
本当にルーカスがやろうとしたのは、同じことを繰り返す輪廻を断つことだったんですね。
その後、皇帝が手から怪光線を出すという変なシーンになっちゃった。
本当にルーカスがやろうとしたのは、同じことを繰り返す輪廻を断つことだったんですね。
■ルークは欲望じゃなくて、正義感で動くかわいそうなヤツ
3でパルパティーンがアナキンに「殺せ」と命じてドゥークー伯爵を殺させたことは、「父親殺し」という意味で6に対応しているシーンなんです。
それもアナキンは自分の父親と知らなくて殺してしまうんですが、ルークの方は自分の父親と知ってて殺します。
それもアナキンは自分の父親と知らなくて殺してしまうんですが、ルークの方は自分の父親と知ってて殺します。
なぜなら今回が妹が人質にいるので、パルパティーンとしてはOKのはずなんです。
つまり人間は最終的に欲望で動くはずだからOKのはずなんですけど、ルークは正義で動くというかわいそうなヤツなんですね。
結果、ルークは友達がいない。
すべてが終わったときには、ルークの知っている人間は全員すでに結婚していたり、友達は幽霊しかいなかったりする。
すべてが終わったときには、ルークの知っている人間は全員すでに結婚していたり、友達は幽霊しかいなかったりする。
6の後、ジェダイによる銀河の復興というのはない。
結局パルパティーンが作ってくれた銀河帝国システムを、もう1回分化して共和国に分けていくしかないんですね。だからちょっとまずい状態に戻っちゃう。
結局パルパティーンが作ってくれた銀河帝国システムを、もう1回分化して共和国に分けていくしかないんですね。だからちょっとまずい状態に戻っちゃう。
だから銀河は戦国時代に戻るのだと思います。
強力な中央集権がなくなっていったので、群雄割拠の時代に戻る。
多分、あの後の1000年間ぐらい銀河は大混乱ですね。
強力な中央集権がなくなっていったので、群雄割拠の時代に戻る。
多分、あの後の1000年間ぐらい銀河は大混乱ですね。
【まとめ】
スターウォーズは「父親殺しの連鎖」が物語のテーマになっています。
ルークを帝国に引き入れようとしたのは、自分の父親を殺させて、暗黒面へ引き込むことが目的でした。
ルークを帝国に引き入れようとしたのは、自分の父親を殺させて、暗黒面へ引き込むことが目的でした。
インタビュー全文は、FREEexの『公式ブログFREEexなう』
BRUTUS 10/1号 岡田斗司夫インタビュー全文にあります。
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