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岡田斗司夫のニコ生では言えない話
 岡田斗司夫の解決!ズバっと 2016/01/15
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おはよう! 岡田斗司夫です。
メルマガ読者の方から、多数質問をいただいています。
かたっぱしから答えてみましょう。

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「独立しようと思うのですが…」(後編)
パンの耳さん/26歳/無職

 自分は会社組織というものに入るのにどうも慣れず、転職を繰り返していても埒が明かないので自営業の道を考えています。
 そこで職業適性診断を試してみたのですが、『好奇心旺盛、論理的な思考で独特の発想力を持つ人』『学者などが向いている』と出ました。
 確かにそういうのは得意なのですが、「それで飯を食っていけるのか?」と不安になります。
 これから始めるためには情報不足なのですが、今から何をすればよいのでしょうか?
 
 
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(前号からの続き)

 会社組織の場合は、組織の流れを読んで、その中で自分の生き方を考えればいい。
 でも自営業の場合は売り上げもしょっちゅう変わるので、周囲の人の流れや潮目を読んで、やる事と変えないといけない。


■サラリーマンの理不尽は論理的

「理不尽が多いよ」(コメント)

 サラリーマンにはサラリーマンの理不尽があるけど、それは理由があるんだ。

 「社長というだけで、あんなこと言いやがって!」
 「なんであんなヤツが部長になれたんだ!」

 どれも理不尽なんだけど、論理的な理不尽なんだ。

 ところが自営業だと、論理的でない理不尽なクレームをつける客がやってくるからしんどい。
 固定していない客や、いろんな人からお金を貰わなきゃいけないので、その分は頭を下げなきゃいけないんだ。


■生活費が安く済むなら、自営業のチャンス

 自営業をやれるかどうかは、その人の考え方よりは環境によると思う。
 これはさっきと同じなんですけども、結局はメシ代や家賃のような自分の維持費を、どれだけ下げられるかが自営業をする場合のポイントだと思う。

 自営業もサラリーマンも、誰かからお金を貰って、それを支払って生きていくわけだ。
 支払い金額が少なければ少ないほど、サラリーマンをやめて自営業をするチャンスが増えると思う。

 もし君が家賃が安い所に住んでいるか、もしくは親と同居していて ご飯も出してもらえる状態であれば、「それは自営業をやるチャンスだね」と言うよ。

 でもそれが家賃が高い場所に1人暮らしの場合、「ちゃんとした勤め先があるなら、やめない方がいいよ」と僕は助言します。


【まとめ】
 もし生活費が安い場所に住んでいるなら、それは自営業を始めるチャンスです。
 もし生活費がかかる場所に住んでいるなら、自営業は やめたほうがいいと思います。