━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
岡田斗司夫のニコ生では言えない話
岡田斗司夫の解決!ズバっと 2016/01/23
───────────────────────────────────
おはようございます。
岡田斗司夫がいろんな質問に答える『解決!ズバッと』を、毎日どんどんお届けします。
───────────────────────────────────
「銀河帝国軍に女性がいないのはなぜですか?」───────────────────────────────────
基本的に戦闘員はローマを意識してるからでしょう。
コルサントの建築様式も完全にローマですよね。
石柱もあるし。
■スターウォーズはアシモフ小説の映像リメイク?
アイザック・アシモフの『ファウンデーション ー銀河帝国興亡史』という小説があります。
おそらくルーカスは、それの映像リメイクをイメージしている。
アシモフのSF小説も第二次大戦後ぐらいに書かれています。
はるか未来の銀河帝国を書いているんですけど、それがもう完全にローマ帝国の末期みたいになっているんですね。
その銀河帝国が滅びていく過程は、ギボンの『ローマ帝国衰亡史』をベースにしている。
この小説にも特徴があって、宇宙人がいっさい出てこないんです。
ローマ帝国を再現したいわけだから、変なスペースオペラみたいな要素を入れたくないんです。
■人類純血主義の銀河帝国
ルーカスはスペースオペラがやりたかったから、宇宙人はたくさん登場する。
だけど、逆に言えば女性士官はあまり登場しない。
反乱軍には女性がいるのに、銀河帝国軍にはいない。
白人の金髪っぽい人ばかりいるのも、ローマ帝国を意識してるからです。
でもルーク側はいろんな民族、いろんな種族がいる。
銀河帝国は男性しかいないのと同時に異星人がいない。
人類だけの純血主義的な集団なんです。
銀河帝国が人類純血主義って面白いですよね。
【まとめ】
ルーカスはアシモフのSF小説をイメージしてスターウォーズを作りました。
アシモフ自体が小説に宇宙人を登場させていません。
銀河帝国に女性がいないというよりは、人類だけで固めた人類純血主義なんだと思います。