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「とっても頼りない小さなカリスマたち」
カリスマ論
岡田斗司夫のニコ生では言えない話
岡田斗司夫の解決!ズバっと 2016/02/01
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「とっても頼りない小さなカリスマたち」
ホームレス小谷くん、ジョー、リョウタは、小さなカリスマ、あるいはカリスマの種です。
ホリエモンのような大カリスマ、すでに完成されたカリスマと比べてしまうと、何とも頼りない、取るに足らない存在に見えることでしょう。
私が、彼らのような小さなカリスマをわざわざ取り上げたことには理由があります。
完成されたカリスマは、大勢の人が憧れる対象ですし、近くにいけば自分の人生を変えるようなアドバイスやインスピレーションを与えてくれるでしょう。
第1章でも述べたように、今はカリスマの時代。
ネットを利用して影響力を駆使するカリスマたちが競い合うようになってきました。
一般人は、そういうカリスマたちの中から、「この人の生き方には憧れる!」とか「この人についていけば、人生変わるかも」と、自分に合ったカリスマを選べます。
最初のうちはネットでカリスマたちの行動をウォッチしているだけでしょうが、そのうちメルマガを購読したり、サロンなどに参加して近くでもっと強く影響を受けるようになったりするかもしれません。
ネットを利用して影響力を駆使するカリスマたちが競い合うようになってきました。
一般人は、そういうカリスマたちの中から、「この人の生き方には憧れる!」とか「この人についていけば、人生変わるかも」と、自分に合ったカリスマを選べます。
最初のうちはネットでカリスマたちの行動をウォッチしているだけでしょうが、そのうちメルマガを購読したり、サロンなどに参加して近くでもっと強く影響を受けるようになったりするかもしれません。
自分の人生に影響を与えるかもしれないカリスマ。
そういうカリスマたちを、まるで動画サービスのように選択できる、そんな時代でもあります。
そういうカリスマたちを、まるで動画サービスのように選択できる、そんな時代でもあります。
でも、それだけだとちょっとつまらなくないですか?
カリスマに近づくのは確かにスリリングですし、人生が変わることだってあるでしょう。
だけど、すでに完成されたカリスマを物色するだけなら、あなたはあくまでも消費者にすぎません。
だけど、すでに完成されたカリスマを物色するだけなら、あなたはあくまでも消費者にすぎません。
かといって、自分がカリスマになるのがよいかというと、人によって向き不向きがあります。
第2章ではカリスマの4要素を挙げましたが、これらをもたない人が無理してカリスマを目指したところで、幸せになれるとは思えません。
第2章ではカリスマの4要素を挙げましたが、これらをもたない人が無理してカリスマを目指したところで、幸せになれるとは思えません。
ならば、どうすればいいのか?
私が提案するのは、「カリスマを育てる」ということ。
ホームレス小谷くんや、ジョー、リョウタなどはカリスマの芽や種ですから、みんなに育ててもらわないと大きなカリスマにはなれません。
では、そんな頼りないカリスマの芽や種を育てて、いったい何が楽しいのでしょうか?
ここからは、カリスマをサポートする人たちに、スポットを当ててみることにしましょう。
ここからは、カリスマをサポートする人たちに、スポットを当ててみることにしましょう。
▼才能は周りから支えられて育つ
中学や高校の頃、いつも面白いことを言って周りを笑わせていた。
あるいは、やたら絵がうまくて、いつもノートにマンガを描いていた。
あるいは、やたら絵がうまくて、いつもノートにマンガを描いていた。
みなさんの同級生にも、きっとそういう人がいたことでしょう。
そういう人の何人かは、自分の夢を叶えているかもしれません。
テレビを点けたら、そんなあいつがお笑い芸人としてバラエティ番組に出ていた。
風の便りに、あいつがプロのマンガ家になっていると聞いた……。
風の便りに、あいつがプロのマンガ家になっていると聞いた……。
夢を叶えた同級生をいると知ったら、「うわぁ、ウチのクラスにも凄いヤツがいたなぁ! 一緒に写真でも撮っておけばよかった」、「ノートにでもマンガを描いておいてもらえばよかった」と思うでしょうね。
でも、もし何かきらりと光るものを持っている人が今あなたの周りにいるのなら、あとから懐かしむよりもっと面白い関わり方ができます。
その人に、「お前、面白いよ!」とか「うまいな! もっと描けよ!」という風に声をかけてあげるんです。
大した言葉ではなくても、言われた人はそのことをずっと覚えているもの。
あなたの言葉が、くじけそうな時の心の拠り所になったりもします。
あなたの言葉が、くじけそうな時の心の拠り所になったりもします。
あるいは、その人がアマチュアのあいだに、ファンレターを書いて渡してみる。
人生初のファンレターを、その人はたぶん一生覚えてるはずです。
人生初のファンレターを、その人はたぶん一生覚えてるはずです。
サインしてもらうのもいいですね。
「サインしてくれよ。お前がプロになった時、オレは先見の明があったって友達に自慢するから」
と言えば、喜んでサインしてくれるでしょう。
「サインしてくれよ。お前がプロになった時、オレは先見の明があったって友達に自慢するから」
と言えば、喜んでサインしてくれるでしょう。
周りの応援は、才能が開花するのを助けます。
そして、それはいい思い出づくりというだけでなく、実はカリスマを育てているんです。
カリスマ論
――いまもっとも幸せな生き方は「小さなカリスマ」になること
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