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岡田斗司夫のニコ生では言えない話
 岡田斗司夫の解決!ズバっと 2016/03/05
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おはようございます。

今日は『解決!ズバッと』はお休み。
岡田斗司夫が、1995年から2001年に「テレビブロス」誌で連載していた『オタクの迷い道』から、セレクトしてお届けします。

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「『日本人になりたい』と考えるアメリカ人たち」


  世界中のオタクが集まるコンベンション、「OTAKON」がペンシルバニアの地方都市で開催された。
 そこに行ってきたのでその報告から連載をはじめよう。
 もちろん「オタクの中のオタク、オタキング」として主賓招待された訳だ。
 ちょっと複雑な気持ち。

 イベントのプログラムの1つ、「カタカナ・ワークショップ」では数十人のアメリカ人達が「アーイーウー」と声を揃えていた。
 その日読めるようになったのは「チョ・ウ・ジ・ク・ウ・ヨ・ウ・サ・イ マ・ク・ロ・ス」
 他にやることはないのか?
 彼らがそんなに日本語の勉強に熱心なのには理由がある。

 アメリカで日本製アニメが放送され、結構人気になってるのは、有名だ。
 が、この放映されているアニメとはアメリカの子供向けにズタズタに再編集され、単純に判りやすくした「ニセモノ」なのだ。
 イベントなどで字幕版の「ホンモノ」を知ったオタク達はみんな、日本語の勉強を決意する。
 彼らは再編集された日本アニメを、ただ見ている人達(ビューアー)を軽蔑し、そいつらを一人でも多く字幕版のホンモノ・アニメを見る立派なOTAKUにしようと頑張っている。

 そんなアメリカOTAKUが描いた「マンガ」をOTAKONで手に入れた。
 タイトルは「ダーティーペア」
 日本の同名アニメを原作に、日本のマンガ風に描いてある点が人気の秘密である。

 セリフの所々に意味もなく漢字がちりばめられている。
 「豚!肉!枝豆!」とか「鯨跳汁!」とか。
 昔流行った水森亜土のイラストに、意味もなく「DOKIDOKI HARAHARA」とかあったけど、あのノリだな。

 漢字ばかり拾って笑っていると、最後には「麻原」「岡田斗司!」とあった。
 僕が尊師と並ぶか。
 家宝かもな。


以上、『オタクの迷い道』よりお届けしました。