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岡田斗司夫の解決!ズバっと 悩みのるつぼ「娘を愛せない」(回答編)
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岡田斗司夫の解決!ズバっと 悩みのるつぼ「娘を愛せない」(回答編)

2016-03-13 06:00
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    岡田斗司夫のニコ生では言えない話
     岡田斗司夫の解決!ズバっと 2016/03/13
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    おはよう! 岡田斗司夫です。

    昨日のメルマガで朝日新聞『悩みのるつぼ』の相談文をお届けしました。
    今日は、いよいよ回答文もお届けします

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    相談 「娘を愛せない」

     43歳の母親です。私の悩みは、中2の娘を愛せない事です。
     会社員の夫と、小4の息子の4人家族。
     夫はよく出来た神様のような人、息子は誰からも好かれる天使のような子供。
     それなのに娘は嵐をもたらす不思議ちゃんです。

     朝起きるとまず「思った時刻に起きられなかった」と叫ぶ、走り回る。
     ケンカ腰で、落ち着いている平日はありません。

     帰宅時は機嫌が治ってはいますが、着替えず、風呂にも入らずひたすらゴロゴロ。
     クリーニングしたての制服もその日の内にシワくちゃ。
     朝濡れたままの髪を結んでいるせいか、濡れた犬の様な匂いもします。

     部屋もゴミだらけ。
     語彙は豊富ですが、間違った使い方をするので不快な物言いです。
     毎日様々なトラブルを起こし、先日は家のトイレを大便後に詰まらせ、あふれさせました。
     当然友達と呼べる子はほぼゼロ、周囲からも疎まれている様です。

     生まれた時から難しい子でした。
     何とか常識を身に付けさせなくてはと色々と口を出していましたが、最近は私が諦めております。
     娘は母親の私を好いてくれていますし、夫や息子に不満がない事も、娘と比較しているからと承知しています。
     しかし、我が娘ながら正直気持ち悪いのです。

     このような悪い母親ですので、大ファンの岡田先生に是非アドバイスとお叱りをお願いいたします。

    ───────────────────────────────────

    岡田斗司夫の回答文


     娘さんは中二の頃の私とよく似ています。

     私は小学校高学年から大学までずっと、朝は不機嫌で着替えず、風呂にも入らないし友達もいませんでした。
     機嫌の悪いときはいつも喧嘩腰でした。
     親を困らせた息子だった、という反省はあります。
     
     でも、それも自分が子どもを持つまであまり自覚できませんでした。
     「岡田さんは男でしょ? でもウチの子は女なのに」と思うかも知れません。
     たぶんその「女の子だから、今のままじゃいけない」と思ってしまうのが、ポイントです。

     あなたの夫や息子に対する視線は甘い。
     本当によくできた人たちなんだと思いますが、無意識に男への採点は甘くなって、同性の女への採点が厳しくなっています。
     
     この相談、中二の息子なら「あるある」です。
     中二病という言葉があるぐらい、人生でいちばん面倒で反抗期で、代謝が激しく嫌な匂いがする時代です。
     今は天使のような小四の息子も、四年後はもっと臭くて扱いが難しくなってるかもしれませんよ。
     
     娘さんはたしかに「人に自慢できる可愛い少女」ではないかもしれません。
     でも「ダメな娘だから愛せない」んじゃないんです。
     「女の子だから、無意識にダメ出しをしちゃう」というのが本音じゃないですか?
     
     さて、ここから先、どうしましょう?
     親であっても、子どもを愛する義務はありません。
     愛するフリだけでいいんです。
     でも面倒をみる義務はあります。
     
     娘を女と思わずに「不潔で騒々しいダメ息子だ」と思って面倒を見るのもアリです。
     「男の子って乱暴で苦手だけど、まぁいつか家を出てくれるからいいか。あんまり干渉せず、部屋の掃除もせず、ほっとこう」
     そう思い切れたら、かなり楽になると思います。
     
     もう一つの手は、思い切って手放しちゃうこと。
     全寮制の高校に入れることを検討する。
     つまりしばらく距離を置くんです。
     
     フリじゃなくて「愛さなくてはいけない」と思い込んでいたら、いまの嫌悪感は無くなりません。
     愛さなくてもかまいません。
     それよりもいまの嫌悪感をせめて三割、減らすことを考えてください。
     
     ガサツで乱暴な男の子だと割り切るか、距離を置いて他人に成長を任せてみるか。
     究極の選択になります。
     でも考え抜いて選ぶことは、お嬢様育ちのあなた自身の成長になると信じています。
     
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