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機嫌の悪いときはいつも喧嘩腰でした。
親を困らせた息子だった、という反省はあります。
でも、それも自分が子どもを持つまであまり自覚できませんでした。
たぶんその「女の子だから、今のままじゃいけない」と思ってしまうのが、ポイントです。
本当によくできた人たちなんだと思いますが、無意識に男への採点は甘くなって、同性の女への採点が厳しくなっています。
この相談、中二の息子なら「あるある」です。
中二病という言葉があるぐらい、人生でいちばん面倒で反抗期で、代謝が激しく嫌な匂いがする時代です。
今は天使のような小四の息子も、四年後はもっと臭くて扱いが難しくなってるかもしれませんよ。
娘さんはたしかに「人に自慢できる可愛い少女」ではないかもしれません。
でも「ダメな娘だから愛せない」んじゃないんです。
「女の子だから、無意識にダメ出しをしちゃう」というのが本音じゃないですか?
さて、ここから先、どうしましょう?
親であっても、子どもを愛する義務はありません。
愛するフリだけでいいんです。
でも面倒をみる義務はあります。
娘を女と思わずに「不潔で騒々しいダメ息子だ」と思って面倒を見るのもアリです。
もう一つの手は、思い切って手放しちゃうこと。
全寮制の高校に入れることを検討する。
つまりしばらく距離を置くんです。
フリじゃなくて「愛さなくてはいけない」と思い込んでいたら、いまの嫌悪感は無くなりません。
愛さなくてもかまいません。
それよりもいまの嫌悪感をせめて三割、減らすことを考えてください。
ガサツで乱暴な男の子だと割り切るか、距離を置いて他人に成長を任せてみるか。
でも考え抜いて選ぶことは、お嬢様育ちのあなた自身の成長になると信じています。