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岡田斗司夫のニコ生では言えない話
 岡田斗司夫の解決!ズバっと 2016/04/01
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おはようございます。

今日は『解決!ズバッと』はお休み。
岡田斗司夫が、1995年から2001年に「テレビブロス」誌で連載していた『オタクの迷い道』から、セレクトしてお届けします。

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連載第8回「『特撮と怪獣』(フィルムアート社)を読め!」 


 オタクたちには、仰ぎ見るべき「聖人」たちがいる。
 素晴らしいオタク作品を作ったり、オタク業界に無類の貢献をしたりした人々は、オタクの殿堂の中に祭られるのだ。
 本人の意思に関わらず。

 そして第一期ウルトラシリーズ(ウルトラQ、ウルトラマン、ウルトラセブン)のスタッフは疑いもない大聖人である。

 しかし、そのウルトラマンをデザインし、ほとんど全ての第一期怪獣をデザインした彫刻家・成田亨と円谷プロの不仲は以前から有名だ。
 現在、出版されているウルトラマン関係の本でも、その業績は故意に過小評価されている。

 結果、成田亨はそれ以後のウルトラシリーズからは外され、円谷プロは現在に至るまで新しいウルトラマンを作り続けた。
 しかし第一期ウルトラシリーズのようなヒットは生まれていない。
 その成田亨が先日、出版した本の中の「鎮魂歌」という詩がスゴい。

 星から来た勇者
 地球を救った勇者
 永遠であれ
 君を利用し
 金儲けをたくらむ地球人の為に
 角をつけたり
 髭をつけたり
 乳房を出したりしてはいけない
 スーツを着たり
 和服を着たり
 星空に向かってラーメンをかゝげてはいけない

 強烈である。
 成田亨はこれを「ウルトラマンの墓」と題したモニュメントに彫りつけているそうだ。
 
 聖人の怒りは、すなわち天罰だ。
 円谷プロも「ウルトラマンゼアス」なんて作ってるヒマがあったら成田亨と和解すべし。


以上、『オタクの迷い道』よりお届けしました。