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岡田斗司夫のニコ生では言えない話
岡田斗司夫の解決!ズバっと 2016/04/05
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おはようございます。
今日は『解決!ズバッと』はお休み。
岡田斗司夫が、1995年から2001年に「テレビブロス」誌で連載していた『オタクの迷い道』から、セレクトしてお届けします。
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連載第9回「オタク差別?バカに差別されて何がツラいの?」
週間金曜日、という硬派ジャーナリズム雑誌の記者に「ウーマンリブ以外に、他にもゲイ・リブとか色々リブ運動があるんです。
その中のオタク・リブをご存じですか?」と聞かれた。
なんでも「オタク差別を止めろ」と言うグループらしい。
「活動家の一人にインタビューしたら、自分は二次元コンプレックスで、現実の女性には興味がない、と悩んでいるそうです。どう思います?」ときた。
僕は思わず「本物のオタクが自分のことを二次元コンプレックスなんて言うはず無いですよ」と言い返していた。
「陛下から電波が来た、という人が自分のことを神経性幻聴患者とは言わないでしょ?オタクにいるのは、エヴァンのレイをオカズにする奴とかガメラで濡れる人妻です。もっと具体的なんですよ」
と説明した。
もちろん通じない。
だいたい二次元コンプレックスって何だよ。
じゃあ小説のヒロインに憧れたら、そいつは一次元コンプレックスか?
セル画の女の子に憧れたら二次元なら、美少女フィギュアが好きな奴は三次元コンプレックスなのかよ。
マスコミが無責任にネーミングして喜ぶのは仕方がない。
しかしそんなのにいちいち振り回されるなよな。
オタクなんてのはイイ歳して怪獣だのアニメだの言ってんだから、人並みはずれて頭よくなきゃシャレになんねーぞ。
どうもマスコミの人達はオタクを「モテないせいで二次元コンプレックスになってるオチコボレ」にしたがってるらしい。
ああ、いまだに「モテる、モテない」が価値観の中心にあった80年代を引きずる哀れな人達だ。
僕はすでに数年前から「オタク文化はオンナコドモには判らない大人の男の文化だ」と言っている。
トークショーなんかでこれ言ったら満場の拍手だぞ。
男の客ばっかりだけど。
以上、『オタクの迷い道』よりお届けしました。