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アカデミー賞外国語映画賞にノミネートされた『裸足の季節』 トルコから来たまぶしすぎる四姉妹にインタビュー!
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アカデミー賞外国語映画賞にノミネートされた『裸足の季節』 トルコから来たまぶしすぎる四姉妹にインタビュー!

2016-06-18 12:30

    トルコ語作品ながらフランス代表として本年度アカデミー賞外国語賞にノミネートされた映画『裸足の季節』。自国語以外の作品がフランス代表となったのは『黒いオルフェ』(59)以来、実に56年ぶり2度目の快挙だという。トルコの小さな村を舞台に、自由を奪われた美しい5人姉妹の運命を描いた本作において、姉妹達の瑞々しい存在感は世界中に感銘を与え、6月11日より公開されたここ日本でも「胸が熱くなった」「少女達の輝く若さがまぶしい」「気づいたときにはもう泣いていました」と絶賛を浴びている。この度、AOLでは4人の姉妹たち(次女・セルマちゃんは残念ながら今回来日ならず)にインタビューを実施!「女性の英雄の姿」を描いているという本作へ想いや初めて訪れた日本の印象など語ってくれた。

    ▼左から四女役:ドア、長女役:イライダ、五女役:ギュネシ、三女役:エリット

    --本作は世界中に愛されており、数々の賞も受賞されていますが、それに対してどう感じていますか?

    エリット(三女役):彼女たちは通常とは異なる状況に置かれていても、不当なことに対して反抗し、自らの夢を追い求めています。しかしながら、世界では「男女の不平等」に支配されているのも現実です。この映画が賞を獲ったことで、そういった問題があることや、その状況が変わっていく可能性があることを、世界中の人々に見せることができました。

    この映画に出てくる女性たちは、弱くて助けがなくては生きられない立場としてではなく、強い人格として描かれており、自らの足で立っている「女性の英雄の姿」を見せています。女性をそういう風に描いている映画は、そんなにないんです。女性側の観点から見た重要な映画だと思っています。

    イライダ(長女役):5人の女の子が登場人物ですが、皆がそれぞれ違っています。映画では全員一緒に戦っているように映っていますが、実際は彼女たちそれぞれの物語でもある。そして、皆個性が違うということでも、さらに多くの人々に「自分に近い」と感じていただける内容になっていると思います。

    ▼長女ソナイ役:イライダ・アクドアン&三女・エジェ役:エリット・イシジャン

    --皆さんは共感しながら演じたということですか?

    ギュネシ(五女役):私は役柄と似ていると思いました。戦っていく人。立ち向かっていく女性ですね。

    ドア(四女役):ヌルの役柄自体はそんなに自分に似ていると思わないのですが、姉妹たちで守り合う姿、みんなが自由を求め、そして不当な出来事に対して憤りを覚えるところ。そういう部分は共感することができました。

    --女性として生きている中で、不当な扱いを実感する瞬間はありますか?

    エリット:私は非常に自由な家庭環境で育ったので、そういったように不当に扱われた経験はありません。ただ、トルコは家父長制的な社会で、どんどん保守化しています。政治家による「女性は家にいろ」「子供の面倒を見ろ」「社会のいろんなことに干渉するな」という発言が、社会の思考形態を作ってしまっているんです。

    ドア:私も自由な家庭に育ったのですが、周囲にはそうではない人もいました。ですが、映画のシーンにもあったように8歳の頃、海で、弟のように思っていた男の子の肩車に乗って遊んでいたのですが、うちの家族のところにきて、「娘さんに注意しなさい」と言う人もいました。

    ▼五女・ラーレ役:ギュネシ・シェンソイ&四女・ヌル役:ドア・ドゥウシル

    --初来日ということで、日本に対してどんな印象をお持ちですか?

    エリット:人々がとても上品で、非常に優しくて感動しました。あととても清潔ですね。もともと日本の古いものが好きで、芭蕉の俳句などよくたしなんでいたので、来れてとても嬉しかったです。

    イライダ:日本の人々は上品で優しいにも関わらず、情熱もありとても素敵です。この映画のメッセージを受け取っていただき、本当に幸せです。「伝えることができた」と実感しています。

    ドア:私にとっても、日本はとても関心があった国のひとつです。清潔だし、人々がとても優しくて人懐っこくて親身に接してくれます!


    --これから演じてみたい役柄などありますか?

    ギュネシ:今回の映画と同じように強い女性を演じてみたいし、いろんなことにも挑戦したいです。ファンタジー映画に出てみたいかな。

    エリット:私はアクションをやってみたいです!将来的には監督もやってみたいなと思っています。

    イライダ:社会的なテーマを持った作品に出演していきたいですが、一方で女性闘士、アマゾン的な役柄もやってみたいです(笑)。

    ドア:本作のような強い女性もやってみたいですが、小さい頃からずっと思っていたのが、精神病患者のような役柄を演じてみたいです(笑)。

    映画『裸足の季節』はシネスイッチ銀座、YEBISU GARDEN CINEMA ほかにて絶賛公開中!



    ■参照リンク
    映画『裸足の季節』公式サイト
    bitters.co.jp/hadashi/

    ■今月のAOL特集
    セレブたちの知られざる兄弟姉妹【フォト集】
    RSSブログ情報:http://news.aol.jp/2016/06/17/hadashi/
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