今年、結成10周年を迎えるSCANDALが7月27日(水)、通算23枚目のシングル「テイクミーアウト」をリリースした。いまや日本のガールズバンドを代表する存在となった彼女たちは、いま何を考え、どんな10年目を過ごしているのか?
SCANDALの結成日でもある8月21日(日)には、大阪・泉大津フェニックスにて<SCANDAL 10th ANNIVERSARY FESTIVAL『2006-2016』>を開催する4人に、10周年を迎えた現在の心境、時代と呼応しつつも新境地を切り拓くニューシングル、そして11年目のビジョンを聞いた。
HARUNA 「夏を意識したライブ曲であり、女性らしさも感じられる曲」
RINA 「メンバー4人全員の声が聞けるシングルになりました(笑)」
――イントロからギターの絡みが心地よいニューシングルの表題曲「テイクミーアウト」は、ポストパンクなどの影響も感じさせ、今までのSCANDALとはちょっと印象が異なる楽曲です。メロディやギターフレーズなどはメンバーが持ち寄ったものですか?
MAMI:この曲は、夏のフェスやイベントで盛り上がれるライブ曲を作りたいっていうのがまずあって。自分たちとしても"攻めのモード"だったので、そういう曲を......と思って作り始めたんです。そのときから単音のリフはあって、構成もほとんど変わらずにあったんですね。でも、ギター2本で掛け合っているイントロ部分は、実は一番最後に出来た部分で。もともと曲のフレーズや雰囲気を汲みとったものがついていたんですけど、それが全く別物(ギター2本の掛け合い)にしようとなったのは、スタジオにメンバーとアレンジャーの方と入ったとき。その場その場で演奏してみて、色んな要素を足したり引いたりして出来たものなんですよね。
RINA:ライブで演奏したときに、イントロがきたら「あの曲だ!」って、みんながワクワクするような曲にしたかったんです。イントロに何かしらの仕掛けがほしくて、そこはこだわりたいねっていう話があって。それで、本編とまったく違う楽曲が始まるかのようなイントロにしたいっていうアイデアから、ここに繋がりました。テンポもわざと変えて。
――たしかに夏フェスで盛り上がりそうな展開になっていますね。すでにライブでも披露されたそうですが、オーディエンスの反応はいかがでしたか?
R:日本のお客さんは割と、新しい曲をライブで披露するとじっくり聴いてくれているなっていう印象が強くて。今回も"なるべくたくさん歌詞を聞き取りたい"って聴いてくれているような感じがしました。アジアでも披露したんですが、シンガポールなど英語圏の国ではけっこうスクリームするような感じで、初披露でもすごく盛り上がったり。いい雰囲気で出来たなと思っています。
――やはり海外と日本では反応も違いますか?
R:日本と海外でというよりも国によってそれぞれ違いますね。海外公演は毎年必ず行なっているのですが、日本より細かく周れていないということもあるので、そのぶん熱気や情熱が爆発している感じがあります。
――「テイクミーアウト」の作曲~レコーディング時の印象的なエピソードはありますか? イチオシの聴きどころも教えて下さい。
M:イントロはめちゃくちゃ悩みましたね。曲始まりの印象をガラッと変えたいっていうのが漠然とあって、ギターのフレーズとか4人の楽器だけじゃなくて、例えばキーボードでフレーズを作ってそれをギターで弾いてみたりしたらどうだろう? とか、そういうアイデアは色んなところからいくつも出しました。
R:ライブアレンジではイントロを少し伸ばしたりしてます。
TOMOMI:リズムも派手ではあるんですけど、複雑に聞こえないように、ベースはあえて引き算してるんです。サビとかもルートしか弾いてないし、Aメロも要所で少しうねるくらいで。そういうのは初めての試みでした。
HARUNA:メロディ自体は曲が出来上がったときにしっかりあって、それにRINAが歌詞をつけて。なので、メロの変更はレコーディング段階ではなかったんですけど、歌い方にはかなりこだわってチャレンジした部分があります。"ライブ曲"っていうのが軸にありながらも、すごく"女性らしさ"を感じる曲だったので、あえて力強く押し通すわけではなく、ちょっと駆け引きというか、"含み"を持たせられたらいいなと思いながら歌いました。
――いわゆるポストパンク~ハードコアなど、いま第一線で活躍する多くのバンドが影響を受けてきたであろうジャンルの雰囲気も感じました。今回のイントロひとつとってもファン層が広がりそうですが。
R:フェスに出演させてもらうようになったことで、日本のカッコいいロックバンドを1年中聴ける、ライブを観られる状況にあって、自分たちもそこにいるお客さんを満足させられる楽曲を作りたい! って思ったのも、この曲が出来上がる過程に大きく影響しています。ワールドツアーなどで海外にも行かせてもらうんですが、"日本のこういうところがカッコいい"って、国内にいるときには気づかなかったけど、海外から日本を見たときに初めて気づけたことがあって。日本のオリジナリティっていうものを、もう一度考えながら曲にしてみようって作ったのがこの曲なので、そういう意味で今までの私たちにないというか、新鮮味を感じてもらえているのかなと思います。
M:みんなのソングライティングに関する意識が変わったなと思うのは、本当に最近で、去年のワールドツアーですね。改めて、自分たちの作ってきたものが海外でも評価されているっていうことを認識できたのもそうだし、(海外で受け入れられるのが)意外と"日本の要素"を含んでるものだっていうことに気づいて。じゃあ普段自分たちが聴いている洋楽とかと、海外の人たちが"キャッチーだ"と思ってくれる日本の言葉やメロディ、風景なんかを上手くミックスして、曲で形にできないかな? って。自分たちのルーツともちゃんと向き合えたというか。
――では、カップリング曲で"どぼんどぼんど"が4年ぶりに復活することになったのはなぜでしょう?(※どぼんどぼんど=MAMIとTOMOMIによるラップユニット。初回生産限定盤A/Bにそれぞれ異なる楽曲を収録)
M:いま『フリースタイルダンジョン』(テレビ朝日で放送中のMCバトル番組)がものすごく流行ってるじゃないですか。その影響もあって、世間的にもヒップホップ/ラップのブームが徐々に来ていて。自分たちも好きで見ているし、この流れに乗って"復活するなら今だな"と(笑)。
R:スピンオフユニットなので、どぼんどぼんどに関しては4人ともすごく軽やかな気持ちで(笑)。 "音楽で遊んでる"っていう感覚に近いんですよね。
――(楽曲プロデュースを)スチャダラパーのシンコさんやサイプレス上野さん、DJみそしるとMCごはんさんに依頼したのも、そういった遊び心を広げてほしいという狙いで?
M:例えばサ上さんは色んな方とお仕事されていて、テレビなどで拝見するとすごくお茶目でユーモアのある方なので。本格的なラッパーでありながら、そういう遊びの部分や可愛らしさも外せないという方とやりたいな、というのがあったので。
R:(プロデュース陣の)キャラクターがすごく出てるよね、どの曲も。
M:ざっくりと"こういうものがやりたい"みたいなのは伝えてますけど、ほとんど"どぼんどぼんどで遊んでくれ"って感じですね。
T:好きにしてください、って(笑)。
――かたや、RINAさんが作詞作曲しメインヴォーカルをとる「I want you」(通常盤に収録)は、ファンタジー要素の強いEDM系の楽曲です。
R:ちょっと柔らかい80sポップスみたいな、キュートな曲があってもいいんじゃないかな? と思って制作していたんですけど、その段階では自分で歌うつもりは全然なくて、仮歌を自分の声で入れてたんですよ。けど、それをメンバーに聴かせたときに雰囲気を気に入ってくれて、HARUNAも「この曲のキュートさはRINAヴォーカルの方が合うと思う」って言ってくれたので、こういう形になったんです。シングル3枚で、4人全員の声が聞けるシングルになりました(笑)。
MAMI 「色んなターニングポイントを経て10年。今やっと自分たちで作詞作曲ができている」
TOMOMI 「小学生の頃に聴いてました! って言われるとグッときます、色んな意味で(笑)」
――バンドが結成10周年を迎えるというのは相当スゴいことだと思うんですが、23枚目のシングルということにもビックリです。
R:ビックリしました、自分たちでも(笑)
M:それなりに出してますね(笑)
――しかも、なんとなくの10周年ではなく、インディーズでデビューしてからの"活動の密度"もスゴい。いま振り返ってみてどんな心境ですか?
T:インタビューなどで10周年の話をして、自分で言葉にして初めてズシッときたというか、気づいたら10年経っていたというのが一番近いです。ホントに体感がすごく短かったんですよ。思い返せばいろいろあるし、ものすごくメモリアルな年でもあるんですけど、そこに向かって活動していたわけでもないし。たぶん通過点になると思うので、この先が楽しみだな、という気分です。ぜんぜん想像できないですけど(笑)
M:ほんとに"あっという間"っていうのが一番ですね。いざ振り返ってみると、1年1年がすごく濃くて、いろんなことがあったなーって。バンドとしても、個人的にも、ターニングポイントがいっぱいあったし、それなくしては今の形にはなっていなかっただろうなと思うし。それは、10年目にしてやっと自分たちで作詞作曲ができている、ってことにも繋がるんですけど。だから、いろんな方々に支えてもらいながらやってきたことを、これからは自分たちの色に/モノにしながら進んで行かなきゃいけないんだなって、改めて思いました。
R:10年間、短かかったな~と感じてます。何も出来ない/何も知らないところからバンドを初めて、少しずつ聴く音楽の幅とか好きなものが増えていって、できることが毎年増えていく......みたいな感じで積み重ねてきた10年だと思うんですけど。ようやくホントの意味でスタートラインに立てたなという感じでもあるし、ここから先の10年は同じようなスピードでは走れないなと思うから、どういうふうに進んでいくのか? とか、どういう曲を、どういう衣装を着て、みんなに届けていくのか? っていうのがすごく大切だなって思いますね。
あと、デビュー当時は制服を着て演奏していたんですけど、"制服でバンドをやってる"っていうのが日本はもちろん海外の人たちが興味を持ってくれたきっかけのひとつになったと思うんです。メンバー全員が学校を卒業したタイミングで制服を脱いだんですね。そのタイミングで、ちゃんと衣装に大きな変化を持たせることが出来てよかったなと思ってて。そういう決断力も今までSCANDALが続けてこられた理由であり、ずっと変化し続けられてきたポイントのひとつだったのかなと思います。
H:小さい頃に自分が思い描いていた人生設計には無かった10年だったので、すごく客観的に見て、自分が10年バンドを続けてこられたことがスゴいなと思ってます、純粋に。もともとはダンスミュージックが好きで音楽をやりたいなと思ってたんですけど、高校3年生のときにメンバーと出会ってバンドを始めてから、ちゃんとバンドというものが/SCANDALが好きになって。それが全然想像できなかったし、小さい頃はそんな自分がいるなんて思ってもいなかったので、今は本当に良かったなと思ってるし、考えてもいないようなことで10年も続けることができるんだなって。なんかちょっとした驚きもありますね、振り返ると。
1年ごとにモードも違って、毎年そのモードを象徴するような作品をリリースしていく中で、自分たちで作った曲でアルバムをリリースしてみたい、っていうのもありましたし。できることが増えていく中で"今年はこういう見せ方をしよう"ってちゃんと意思を持って進んでこられたかなと思います。ただ、ちゃんとブランディングできていたか? って考えると、もっと衝動的だったかもしれませんね。
――もともとバンド少女ではない4人が集まって始まったにも関わらず10年続いたということは、単純に「楽しいから」っていう部分も少なからずあったのではないでしょうか?
R:シンプルに"楽しい!"っていうのは、この4人の相性が、自分でも言えちゃうぐらい良い! って思えるっていうのもあるんですけど、私自身はこのメンバーじゃないとバンドは出来ないと思うんですよね。やっぱり"ドラマーになる!"って、ちゃんと決意できたのもこのメンバーだからだと思うので、そこは外せないというか成り立たない気がしています。メンバーが変わっちゃうと、とか、そういう話になったこともないし(笑)。同期でデビューした同世代のバンドの中にも、メンバーが替わったり解散/休止しちゃったりしたバンドがいるので。そういう仲間たちを観てると、やっぱり当たり前のことではないし、簡単なことではないのかなと思ったりもするんですけど、だからメンバーにも支えてくれているチームにも恵まれてるなと思います。
――いまや日本のガールズバンドを代表する存在になりましたが、好きな/影響を受けたガールズバンドはいますか?
R:チャットモンチーが好きです。(高橋)久美子ちゃんの歌詞にすごく影響を受けていて。辞めてしまって寂しかったんですけど、そこから本当に変身して、二人であのスタイルでリスタートしたのもスゴくカッコいいし、誰にも真似できないバンドだなと思いました。
M:ジュディマリ(JUDY AND MARY)はよく聴いてましたね。すごく影響を受けてます。みんなでバンド合宿しているときに解散ライブの映像を見たり。4人ともYUKIさんの歌詞の世界観や歌い方、振る舞いや仕草に影響を受けているし、ときめきます。
――制服姿のまま楽器を背負って歩いている女の子を街中でよく見かけます。SCANDALが近年のガールズバンド・ムーブメントに貢献しているという自負はありますか?
R:自分たちで言うのも不思議な感じがしますけど、SCANDALが載っていない音楽誌を読んでいて、他のガールズバンドが名前を出してくれていたり、過去にコピーしていた楽曲として挙げてくれていたりとか、客観的にSCANDALという名前を見る機会が増えましたね。動画サイトとかでも、カバー動画をアップしてくれている人の数がスゴくて。
――それこそ数年前にはバンド活動そのものが"ダサい"とか"終わった"なんて言われていたこともありましたが、今では女性たちの間でも再び盛り上がっていますよね。
R:たとえば、フェスなどに積極的に出演しているロックバンドがテレビに出たり、「お茶の間の皆さんにもこの曲を届けたい!」っていう意識で活動することが圧倒的に増えたなって感じてます。ロックバンドもどんどん(外に向けて)開けてきているというか、「テレビに出たらロックじゃない!」みたいな意識も薄れてきている気がするし、「いやフツーにいいことじゃん?」っていう空気感がここ数年、特にあるような気がして。あとはネットがどんどん普及してSNSだったり、テレビやラジオ以外でも音楽を知る機会が増えているから、ミュージックビデオを見て好きになった、みたいな子も増えてるんじゃないかな。バンドを組んで、ネットにアップして......っていう、バンドの"やり方の幅"が拡がっていることも理由としてあるんじゃないかなって。
M:単純に、例えば私たちがデビューしたときに"この人たちカッコいい""好き"って思ってくれた小学校低学年くらいの子が10年経って、自分でバイトとかをしてお金をためて楽器を手に取れるようになったりとか......。よくバンドは10年タームって言うじゃないですか。憧れるものがあった子が自分たちで出来るようになり、やりたいことを形にしてるっていう、そういう感覚もあるのかなって。
T:「小学生の頃に聴いてました!」とかって言われるとグッときますね、色んな意味で(笑)。
H:それが一番(10周年を)感じるかもしれない(笑)
T:SCANDALを結成したときってガールズバンドはもちろん、周りにバンドをやってる人がほとんどいなかったんですよ、ダンスミュージックが主流だったので。だから、ずっと自分たちが一番若いと思ってたんです。気づいたら10年も経ってましたけど、今だって一番若いと思ってるくらいで(笑)。でも気づいたら後輩もできてたし、SCANDALの曲をカバーしてくれてた子たちがメジャーデビューしたり。そういうのを観ると感じますね、10年の重みを。
MAMI 「10年あっという間だったので、この先はインプットしてきたことを小出しに(笑)」
HARUNA「"SCANDALってカッコいいよね"って、ずっと言われ続ける存在でいたい」
――これまでにも横浜アリーナや大阪城ホールなど、かなり大きな会場でライブされています。そういった規模のライブができるバンドは一握りだと思うんですが、意識や演出面で小さい会場でのライブとはどういった違いがありますか?
T:チームの大きさも違うし、スタッフの数も違うし......。でも、モチベーションっていう意味ではそんなに変わらなくて。自分たちがいま歌いたいもの/伝えたいことをステージに立って演奏してる、っていう部分では違わないんですけど。なんか昔のほうが、けっこうハッキリと意識の違いはあって。アリーナクラスでやるときは"ショー"みたいな、"観て楽しい、聴いて楽しい"っていう、そういうものを作りたかったんですよ。逆にライブハウスでは"音楽一本勝負でいこう!"みたいな、そういう違いはありました。
でも、自分たちが一番ナチュラルに表現できるところがライブハウスというか、そういう距離感の会場だっていうことに気づいて。だから、最近はアリーナクラスの会場でやるときもステージ上にバンドセットのみというライブハウスでやるときと同じような、極力シンプルに。
M:今まではセットとかも、階段を組んで1階/2階みたいなものをステージ上に作ったりしてたんですけど。最近はホントに素舞台というか"LED背負うだけ"くらいの、気持ちも環境もライブハウスというか、さらけ出せるような環境にしてしまおう! っていうのをやってます。
T:"シンプルにストロングに"やりたいっていうのがあって、だから最近はそんなに大きく違いは感じてないです。
――10周年記念ライブ<SCANDAL 10th ANNIVERSARY FESTIVAL『2006-2016』>(スキャフェス)は結成の地での凱旋公演となりますが、当日に向けての意気込みを聞かせて下さい。
T:10周年なので、自分たちのルーツとかターニングポイントになった曲とか、10年ぶんの自分たちをギュギュッっと濃縮した1日にしたいと思っています。
M:最強に楽しい1日にしたいなっていうのがメインで。「テイクミーアウト」もそうですけど、みんなと踊り狂いたい! っていう気持ちですね。
R:スキャフェス当日/バンドを結成した日が自分の誕生日でもあって。なんか、みんなでパーティーするみたいな感覚で、ハッピーな空間にできたらいいなと思ってます。10年ぶんの自分たちを知らない人が来ても楽しめるようなライブにしたいなと思ってるので、友達や恋人、家族と遊びに来てもらいたいなと思ってます。
H:10年を振り返りつつも、その"重み"みたいなものは背負い込みすぎず当日を迎えられたらなと思っています。
――それでは最後に、月並みでありますが"今後の野望・目標"を教えて下さい。
T:さらっと来てしまったんですよ、10年目が。野望なのか目標なのか分かんないですけど、さらっと20年目が来たらいいなと思います(笑)。
M:なんか10年ぶん貯めこんできたものを、さらっと出してきてしまった気がしていて。なので20年目をさらっと迎えるためには、これから自分たちで曲を作っていくことが、すごく大きなポイントになるっていうことを最近、あらためて覚悟していて。なので、自分たちがインプットしたことを、ここから先10年はちょっとずつ小出しにしていこうかなと(笑)。でもホントに、自分たちのやりたいことをやり続けられたらいいなって思いますね。
R:もう、とにかく良い曲を作って、良いライブを世界中にしに行く、ということに尽きるなと思っていて。まだまだいろんなことを吸収して勉強して、頑張っていきたいなと思ってます。
H:ホントに通過点だと思っているので、ここをきっかけに新たな自分たちをどんどん見せていきたいし、いくつになっても、「SCANDALってカッコいいよね」って、ずっと言われ続ける存在でいたいなと思っています。
2006年、本格的に楽器を触ったこともない女の子たちによって結成されたSCANDALは、かなり特殊な環境で始動したガールズバンドである。そんな彼女たちがアリーナクラスの人気を獲得し、しかも10周年を迎えるなんて、いったい誰が予想できただろうか? いわゆるJ-ROCKシーンとも異なる地平で活動してきたSCANDALが経験した"10年"は、おそらく他のどんなバンドとも違う、にわかに得がたい10年だったはず。ここから先、はたして彼女たちはどんな光景を目にすることになるのか? ニューシングル「テイクミーアウト」を聴くかぎり、その見晴らしはかなり良さそうだ。
●23thシングル「テイクミーアウト」 7月27日(水)発売
●SCANDAL 10th ANNIVERSARY FESTIVAL『2006-2016』
2016年8月21日(日) 泉大津フェニックス
http://www.scafes.com
■参照リンク
SCANDAL 公式サイト
http://www.scandal-4.com
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