バラク・オバマが2008年に米国大統領選挙に民主党候補として出馬した時のキャンペーンスローガンは、「信じられる変革を」だった。国民に一致団結を求め、大恐慌以来最悪の金融危機から米国を這い上がらせるための、積極的な変革を作り出す政綱を掲げ、オバマは選挙戦を戦った。


就任第1期目、オバマ大統領は、もがく経済、海外派兵、そして自国の将来に不安を抱くアメリカ国民に渦巻く根強い不信感など、多くの課題に直面した。

在任中の8年間、オバマ大統領はその様々な解決策を追及してきた。そこで、今回はオバマ大統領の10大功績を振り返ってみよう。

1. 医療保険制度改革
通称オバマケアは、大統領の内政における功績の中でも最大のものとされている。その目標は、医療保険に加入していない多くの国民に手頃な健康保険を提供することである。

2. オサマ・ビンラディンの殺害を認可した
オバマ大統領はテロリスト組織の首謀者の殺害について、米国民に向けて生放送で演説、「先週、行動を起こすに足りる情報が揃ったと判断し、オサマ・ビンラディンの身柄を確保し裁きを受けさせる作戦遂行を認可した」と述べた。

3. アメリカとキューバとの国交を正常化した
オバマ大統領とキューバのラウル・カストロ議長が60年に及ぶ両国の緊張関係を転換し、国交を正常化した。

4. 国内各州に最低賃金を時給10ドル10セントに引き上げるよう要請した
18の州とワシントン特別区がこれに従った。

5. 金融危機のあと、自動車産業を刺激する援助を行った
これによりクライスラーとGMは合わせて25万人分の雇用を生み出した。

6. リーダー的存在の1人としてパリ協定を合意に至らしめた
この協定は世界的な気候変動を減少させる包括的な骨組みを作り出した。

7. 米最高裁が下した同性婚の判断を称賛し支持した
これについてオバマ大統領は「私は2期目の就任演説で、もし誰もが真に平等に創造されたのであれば、互いへの愛も平等でなければならない、と述べた。この度の最高裁の判断により、この原理が法制化されたのは喜ばしいことだ」という声明を発表している。

8. ドッド・フランク法(金融規制改革法)に署名、成立させた
これにより、金融危機が再度起こった際には、金融機関に責任を取らせることになった。

9. 「聞くな言うな(Don't Ask, Don't Tell)」法を撤廃した
これによりLGBT(性的マイノリティー)の軍人は本当の自分を隠さなくてもよくなった。

10. 大恐慌以来最悪の経済を立て直した
世界的景気後退の中、米国復興・再投資法に署名、これにより減税と多くの雇用を維持した。

以下の動画は、任期中最後の記者会ディナーでの一幕。「最後に二言だけ。オバマ・アウト」と語りスピーチを締めくくったのだが、このようなパフォーマンスをあまり見れなくなるのも残念だ。



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