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米国インディアナ州のメキシカンレストランが掲げたビルボード広告に非難が集まっている。同州でチェーンを展開する「Hacienda Mexican Restaurant (アシエンダ・メキシカン・レストラン)」が先日、「壁のこちら側ではナンバー1のメキシカンレストラン」などと謳った看板を立てたのだ。
地元メディア『WSBT』は、「広告主はどんなメッセージを伝えようとしているのでしょうか?」というコメントと共に、Twitterにその看板の写真を投稿した。
明らかに、米大統領選の共和党候補ドナルド・トランプ氏の発言「メキシコ国境に壁」をネタにした広告である。
同州北部の都市、サウスベンドの慈善団体「La Casa de Amistad (ラ・カーサ・デ・アミスタッド)」は、広告は即刻取り下げられるべきだと主張いるという。
アシエンダの副社長、ジェフ・レスリー氏のコメントによれば、同社は「ユーモアを表現したつもり」だったそうだ。また、「誰かに不快な思いをさせるつもりは無かったが、こうしたユーモアに過敏に反応してしまうグループは常にいるものだ」とも述べている。
ラ・カーサ・デ・アミスタッドは、このコメントの内容に満足していない。同団体の責任者、サム・センテラス氏は「ユーモアと侮辱は別物」と述べ、「他者を不快にすることなく、冗談を言うことは可能だ」と反論した。
こうした怒りの声があるにもかかわらず、アシエンダはこれまで看板を取り下げる姿勢を見せていなかった。副社長のレスリー氏は、「弊社は事実を述べているだけであって、トランプ氏の主張とは関係が無い」とコメント。広告は、同社の提供する食事の品質についてアピールしているに過ぎない、などと主張し、「あの看板は我々の料理に対する情熱を表現しており、弊社を利用するメイン顧客もそう信じている。そうしたメッセージを広告で伝えているだけだ」としていた。
批判に対してそう息巻いていたアシエンダ・メキシカン・レストランだが、問題の看板は今週末までに取り下げられることが決定したようだ。
OPINION: What do you think of the billboard's message? https://t.co/2HyZFtEAWN pic.twitter.com/6ntrz0uMGm
- WSBT (@WSBT) 2016年8月15日
■参照リンク
http://www.aol.com/
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RSSブログ情報:http://news.aol.jp/2016/08/18/mexico_wall/