何ともおかしな調子の2016年アメリカ合衆国大統領選。ここに来て、どちらの陣営の候補者も奇妙な様相を見せているが、こちらの写真は極めつきで、ドナルド・トランプ氏とビル・クリントン元大統領の親しげな様子が見て取れる。
クリントン大統領図書館が公開した22枚の写真。2000年に撮影されたトランプ氏との交流を写したこの写真は、情報公開法に基づき、米政治メディア『ポリティコ』の要求で公開されたものだ。
この写真について今のところ両陣営からのコメントは無いが、写真が公開されたことで、クリントン陣営に対するトランプ氏お決まりの"口撃"が上手く機能しなくなってしまうことが予想される。
この選挙戦の間、トランプ氏は一貫してクリントン元大統領がいかに不実であるか、ことあるごとに述べてきた。今年1月、トランプ氏はCNNに対し、「妻が帰りを待つ身でありながら不倫するような男と、ヒラリーはよく一緒に居られると思う」と語っている。
この写真は、クリントン元大統領のモニカ・ルインスキーとの不倫スキャンダル後に撮られたものとなるが、トランプ氏のクリントン元大統領への"口撃"は、トランプ氏に不誠実な印象を与えている。トランプ氏は過去にクリントン夫妻をよく賞賛しており、ヒラリー氏が国務長官を務めていた時もそれは変わらなかった。態度を変えたのは、今回、大統領選挙に立候補してからだ。
トランプ氏によれば、トランプ氏はこれまでクリントン元大統領夫妻に愛想よく接して来たとのことで、それは実業家としてニューヨークで生き抜いてきた自分にとっては当然のことだったという。また、米共和党大統領候補としての信頼性を失わせるために、中傷するような人間は常にいるものだと、この件についてコメントしている。
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