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エマ・ワトソンが語る、主演映画『コロニア』に秘められたメッセージ 「愛はこんなに卑劣な環境をも耐え抜くことができる」
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エマ・ワトソンが語る、主演映画『コロニア』に秘められたメッセージ 「愛はこんなに卑劣な環境をも耐え抜くことができる」

2016-09-27 20:30

    公開中の脱出系スリラー『コロニア』に主演した、エマ・ワトソンのインタビューが大到着! クーデターで囚われた恋人を救うため、CAに扮したオレたちのエマが走る、走る、とにかく走りまくりの本作について美しすぎるエマ様がいろいろと語ってくれておるぞ!


    ――作品とご自身の作品内での役割について教えてください!

    初めてセットを見た時、フロリアン(ガレンベルガー監督)にメールを送ったのを覚えています。言葉が出ませんでした。すべての部屋、空間が本物の寸法通りに作られていて、正にレプリカと言っても過言でないくらいそっくりだったんです。とにかく圧倒されました。撮影の直前にチリを訪れたばかりだったので、なおさら不気味で不思議な感じがしました。

    同時に、自分がなぜこの作品に参加することを決めたのか、再認識し、気持ちが高ぶりました。フロリアンは本当にこの(舞台となる実在した拷問施設コロニア・ディグニダの)物語、そして、あの場所、そこに暮らす人々を完全に把握しているんです。彼は5年間にも渡るリサーチを行い、ものすごい情熱と労力を注ぎ込んでいるんです。


    ――恋人役のダニエル・ブリュールとの共演はいかがでしたか?

    彼の存在は、出演を決めた大きな理由のひとつです。彼の演技の大ファンでした。彼の作品の選び方はとても興味深く、きちんと地に足の着いたおもしろそうな人だなと思っていました。出演を決める前にダニエルに会う必要があると思いました。主役ふたりのケミストリーが作品の鍵を握るからです。

    レナ(エマ・ワトソン)とダニエル(ダニエル・ブリュール)の繋がりの深さ、そして、レナがどんな危険を冒してでも彼を救おうとする様が物語の中心なので、ふたりの関係に現実味がなければ作品が成り立たないのです。ロンドンで初めて会いました。会った瞬間、彼に親近感を感じました。すぐに「これは、うまくいく」と感じたのです。


    ――ミカエル・ニクヴィスト(パウル・シェーファー)との共演については?

    ミカエルの素晴らしいところは、何もしなくても、何も言葉を発しなくても、すごい存在感がある、というところです。彼が同じ部屋にいると、すぐわかります。上手く説明できないのですが、わかるんです。彼は自分の周りに独特のオーラを作り出すことができ、それがシェーファーを演じる上でとても重要な要素だったと思います。

    シェーファーは冷酷な人でしたが、同時に、謎めいていて、人々をまとめ上げることができる威厳のある指導者でもあります。マイケルにもそういった威厳があり、謎めいた要素があるので、まさにはまり役です。


    ――この作品、ただの史実に基づくラブストーリーではないですが、この点どう思いますか?

    ダークな題材です。ですが、わたしがこの作品を引き受けることができたのは、フロリアンが(暗闇だけでなく)希望、光を示してくれたからです。

    エンディングは"コロニア・ディグニダ"崩壊の始まり、世界にその実情が伝わり始める様子を描いています。本編にはコロニア内で起きた悲惨な出来事がたくさん描かれていますが、それを目撃した後、最終的に正義がもたらされるのを見せることは素敵だと思います。忍耐力、生命力など人間の魂の証を描いているのです。愛はこんなに卑劣な環境をも耐え抜くことができるというメッセージは、とても感動的だと思います。

    また、史実に基づいていて、政治的でありながらも、とてもスリリングなので、観客をハラハラさせるエンターインメントとしても素晴らしいですが、同時に観客の世界観を広げる手助けをしているように感じます。フロリアンの作品の特徴だと思います。

    全国順次公開中!


    ©2015 MAJESTIC FILMPRODUKTION GMBH/IRIS PRODUCTIONS S.A./RAT PACK FILMPRODUKTION GMBH/REZO PRODUCTIONS S.A.R.L./FRED FILMS COLONIA LTD.

    ■映画『コロニア』公式サイト
    colonia.jp
    RSSブログ情報:http://news.aol.jp/2016/09/27/colonia/
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