ダ・ヴィンチの名画に隠された謎が世界中で一大センセーションを巻き起こした『ダ・ヴィンチ・コード』(06)、ヴァチカンを舞台にガリレオの遺した暗号を解き秘密結社イルミナティの陰謀に迫った『天使と悪魔』(09)。そして2016年、全世界を熱狂させ続けているシリーズ第3弾『インフェルノ』がついに10月28日(金)日米同時公開となる。
この度、イタリア・フィレンツェ現地時間10月6日(木)正午、ヴェッキオ宮殿の五百人広間にて記者会見が行われた。
会場となったヴェッキオ宮殿は、ユネスコ世界遺産に登録されたフィレンツェ歴史地区内に位置し、700年以上の歴史を持つ"イタリアで最も大切とされている公共の場"のひとつ。この歴史ある場所での記者会見に、世界中から33ヵ国約250人以上の溢れんばかりの報道陣が詰めかけ、会場が熱気に包まれるその様子は本作への期待度を物語っていた。
そんな世界中の注目を集めるなか始まった記者会見では、シリーズ全作を手掛ける監督ロン・ハワードを先頭に、これまで数々の謎を解き明かしてきた主人公・ラングドン教授を演じるトム・ハンクス、昨年アカデミー賞®主演女優賞にノミネートされた"今最も注目の女優"で、 ラングドン教授と行動を共にする才色兼備の女医シエナ役フェリシティ・ジョーンズ、そしてラングドンを追う監視・対応支援チーム(SRS)の隊長ブシャール役オマール・シー、同じくラングドンを追う大機構の最高責任者シムズ役イルファン・カーンなど、本作の超豪華キャストが続々と登場した。さらに会見場に現れたのは"シリーズ生みの親"である原作者ダン・ブラウン。監督、キャスト、原作者、と本作を作り上げた超豪華チームが一堂に会した会見となった。
報道陣たちの熱視線が注がれるなか、まず口を開いたのはトム・ハンクス。長い歴史を持ち、本作の重要な鍵ともなるヴェッキオ宮殿の五百人広間での会見について「フィレンツェという美しい場所で素晴らしい役者たちとともに演じることができたのは地球上で一番ラッキーだったよ」とその興奮を語る。さらに作品については「今回のコンセプトはとても恐ろしいものだが、すごくリアルな問題でもある。この問題は映画を観た人たち全員と考えることができる作品だと思っている」とアピールしていた。
また、トムと幾度もタッグを組んできた監督ロン・ハワードは「この映画のように、スリルあふれる物語を作り上げるということはまず世界のことを考えて、そして新たな物語を作ることが大切だと思っている」と制作秘話を明かし、会場を沸かせる一幕もあった。今作でシリーズ初参加となるフェリシティ・ジョーンズは「勇敢で、お互いにリスクを取りながら信頼し合い、予想もしなかったようなことを作り上げていく素晴らしい方々と働くのは最高だったわ」と、チームの結束の固さを明かした。
さらに、会場の注目を一身に受けたのは先日、新作『Origin(原題)』を2017秋に発刊することを発表したばかりの原作者ダン・ブラウン。本シリーズについて "何を語るのか"固唾を飲んで見守るマスコミを前に、ブラウンは「初めてこのシリーズを書いたときは、映画化されるなんてとても想像していなかったし、もちろんトム・ハンクスが主役のラングドンを演じてくれるとは思っていなかった」と切り出す。そして、共に「ダ・ヴィンチ・コード」シリーズを作り上げてきたロン・ハワード監督、トム・ハンクスらを前にしつつ「でも最初の映画が公開されてからは、このシリーズを書くときは、トムたちのことを24時間いつでも頭に描きながら書いているんだ」というコメントが飛び出すと、その場に集まったマスコミ、キャスト陣を含めた全員から歓声が上がり、大興奮冷めやらぬなか記者会見は終了した。
10月28日(金)全国ロードショー
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■参照リンク
『インフェルノ』公式サイト
http://www.inferno-movie.jp/