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先日、ペンシルベニア州ラッカワナ郡の男性は、高校の卒業証書を受け取るという長年の夢をついに叶えた。
夢を叶えたのは、第二次世界大戦の退役軍人のジョージ・フリチョースキーさん。御年90歳、72年越しに高校卒業の夢を叶えたということだけでも感動的だが、さらにジンとくるのは、フリチョースキーさんに卒業証書を授与したのが、彼の孫で、母校の現副校長でもあるデイビッド・ウォルシュさんだったことだ。
ウォルシュさんは「祖父の母校の副校長であり孫でもある自分が、卒業証書を手渡せることは非常に大きな事です」と語る。
高校3年生だった1944年、第二次大戦で戦うために高校生活の中断を余儀なくされたフリチョースキーさんは、フランス駐留時にドイツ軍の手榴弾で負傷し帰国。のちにパープル・ハート勲章(戦勝した米国軍人に授与される)を受け、一生懸命働き家族を養った。
「祖父は『できれば高校を卒業したかった』と、ことあるごとに話していました」とウォルシュさん。
家族が計画してくれた当夜の"授与式"は、フリチョースキーさんにとって大きなサプライズだった。この日は理事会の冒頭に行われる「忠誠の誓い(米国では公式の場で、国家に対する"忠誠の誓い"を行う習わしがある)」のため出向いただけのつもりだったのだ。
「本当に驚きました。思ってもみませんでしたから」とフリチョースキーさんはコメントした。
娘のダイアン・ナジさんは「父には内緒で進めていた計画だったんです。デイビッドがよくやってくれました。父の長年の夢が叶って私たちはとても嬉しいです」と語った。
また、もう一人の娘、カレン・ウォルシュさんは次のようにコメントした。「本当に素晴らしかった。母も天国から見守ってくれていたと思います。父を誇りに感じていることでしょう。高校を卒業していない、ということはいつも心にあったでしょうから」。
記念すべき卒業の日となったが、この夜に何をする予定なのかと聞かれたフリチョースキーさんは次のように応えた。「子供達に何がしたいか聞いてみるかな。さて、誰の奢りだろう?」
しかし、フリチョースキーさんの家族には既にプランがあるようだ。娘のカレンさんは笑いながらこう語った。「父はカラオケが大好きだからカラオケね」。
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