米国大統領選挙に向けた共和党のドナルド・トランプ候補と民主党のヒラリー・クリントン候補による最後のテレビ討論会が水曜夜、ラスベガスで開かれた。冒頭で握手を交わすこともなく、すぐさま最高裁と妊娠中絶問題についての討論になったが、この日ツイッターで大きな話題となったのは、討論開始15分ほどで、移民政策についてトランプ氏が発した言葉だった。
「この国に居る"悪いオンブレ"(hombre=スペイン語で「男、ヤツ」の意味)たちを追い出すのだ」と、特にメキシコからの不法移民に立ち向かう自らの姿勢を表明したのである。
この発言に先立ち、トランプ氏は「アメリカは麻薬組織のリーダーを国内から排除する手段を講じなければならない」と発言している。
この"悪いオンブレ"という言葉は瞬く間にネットで拡散、多くの人々がその言葉の使い方を非難した。
「ドナルドさんよ、アンタはどうしようもないね。"悪いオンブレ"なんちゃって、ヒスパニック系の票は諦めたんだね」「俺たち"悪いオンブレ"は"バッド・カンパニー(=英国のハードロックバンド、意味は悪友)"の曲をフォーク/ウエスタンでカバーする新しいバンドだぜ」などをツイート。
また、この発言に端を発して交わされた論戦は、今回のテレビ討論会が始まってから最初の1時間で最も白熱したものとなった。トランプ氏はクリントン氏を、「開かれた国境を望んでいる」と非難、対するクリントン氏はトランプ氏を「役立たず」とこき下ろした。
クリントン氏は「トランプ氏はメキシコに行って、大統領と会談したが何も言えなかった」と、トランプ氏がメキシコのエンリケ・ニエト大統領と会談したことにも言及した。
また、ニエト大統領はこの会談の後、トランプ氏が建てるとしている国境の壁建設費用をメキシコに負担させると繰り返している点について、メキシコは断固拒否すると明言している。
トランプ氏はクリントン氏について、移民政策の面で「弱腰だ」と度々非難し、貿易が壊滅的影響を受け、国境はあってないようなものになると語った。また、不法移民によって米国内で殺害された子供の母親について触れ、この女性たちこそが自身の厳しい移民政策の原動力となったと語った。
一方のクリントン氏は自らの立場を擁護し、不法移民の合法化は、ひいては経済の活性化につながると確信していると述べた。
■参照リンク
http://www.aol.com/
■関連リンク
・ミュージシャン VS トランプの戦いに解散したホワイト・ストライプスも参戦! 選挙キャンペーンに曲を使用することに「嫌悪感」と異例の声明
・【知られざるトランプ伝説】プロレスで培った「アオり系演説パフォーマンス」
・トランプ氏が「ズラ疑惑」の潔白を人気テレビ番組でアピール
・大ヒット映画『マイ・インターン』、一度もキレないロバート・デ・ニーロに「可愛すぎる」「まじタイプ」と絶賛の声
・『タクシードライバー』公開40周年BD発売!ロバート・デ・ニーロ、ジョディ・フォスター、マーティン・スコセッシらが当時を語る
・オバマ大統領とトランプ氏の両方と対面した少女、そのリアクションの差が話題に
■急上昇ワード「ボブ・ディラン」
・ボブ・ディラン、「奴隷制度がアメリカを駄目にした」と発言
・ボブ・ディラン、オバマ大統領より勲章授与
■フォトギャラリー
【ギャラリー】気合入りまくり!セレブ達のハロウィンコスプレ【フォト集】122
■フォトギャラリー
【ギャラリー】愛猫&愛犬が写真に写りこんだ瞬間【おもしろフォト集】125