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日本公開後、前作『ボーン・アルティメイタム』(07)のオープニング成績を上回って、シリーズ史上最高の大ヒットスタートを果たした"ボーン"シリーズ最新作『ジェイソン・ボーン』が絶好調だぜ! 公開に先立って来日した主演のマット・デイモンは、たとえ10年間で映像技術が格段に進化しても「インカメラで撮る"ボーン"は関係ないよ」と笑う。
――この10年、監督と、ちょいちょい話はされていたそうですね。今回、マットさんのなかで映画化に向けて「これだわ!」っていう一番の決め手は何でしたか?
それは10年間の間、何千人もの人たちに「次はいつ?」「ボーンの続編を作って!」という話を常にされたことだよ。僕だけじゃなくポールも同じ状況だったから電話で話した時に、作ろうかという話にもすぐなった。僕は以前、観客がまるで観ないような作品を作ったこともあったけれど(笑)、これだけ皆が期待していて、すでに観客がいる作品を撮ることは謙虚な気持ちにもなったし、作るべきだと思ったことが一番の決め手だよ。
――壮絶なるアクション、変わらず、でした。最初の時と今回、どちらがハードで???
当然、今回だよ(笑)。当時は29歳でね。45歳になると、フルタイムジョブになっているからね(笑)。
最初の頃ダグ・リーマンは、「ボーンにはボクサーのように歩いてほしい」と言っていてね。ボクサーはバランスが取れていて、動きがスマートだろう? とても攻撃的に歩いていて、いつも戦闘準備が整っているってね。だから最初の作品の時は6か月間ほどボクシングの練習をして、撮影中も練習をしていた。その後も16年間ボクシングは続けていて、それがすごく今回のボーンに役立ったよ。
――この約10年間では、映像技術の面でも進化がありそうですね。
僕たちの作品はほぼインカメラ(ポストじゃない)ので、そこに進化があってもそれほど関係ないんだよ(笑)。確かにCGは凄く進化していて、前回はオートバイにリーさんというドライバーが乗っていたけれど、そのシーンで僕の顔を彼に乗せる技術を使ったら上手くいかなくてね。DVDで一時停止すると一瞬、彼の顔がわかるんだ(笑)。
でも今回では、そういう技術が進歩した。ポールさんというユーロのチャンピオンがものすごく危険なことがこなせる人だったけれど、僕の顔がしっかり観えている。でも体はポール。その技術は今回、上手くいっているよ。
――ところで、今回までの空白の時間、ボーンは何をしていたと???
3作目はいいエンディングだったよ。彼はアイデンティティーを探し求めて自由に泳ぎ去ったところで終わっているけれど、今回の4作目を撮るにあたっては彼が幸せになってしまっては映画にはならないわけで、あの5分後にはひどい方向に行って、罪悪感にさいなまれ、暗いところに落ち、危険な目に遭うということにした(笑)。だから、彼が苦しみ抜いた感がなければいけなかった。彼の本名じゃないこのタイトルも、本名なしで生きて行けるかどうかという、そういう意味になっているんだよ。
――この"ボーン"シリーズ、俳優人生で重要だったと思いますが、どう受け止めていますか?
ものすごく特別なものであって、これがあったからこそほかの作品にたくさん出られたし、僕の名前を見て、僕が出るなら映画を作ろうというパターンも生まれた。僕が組みたい監督とも仕事ができる扉を開いてくれて、本当に人生が変わったよ。最初は"グッドウィル"で、次は"ボーン"だった。いろいろなことを可能にしてくれた作品なんだよ。
映画『ジェイソン・ボーン』は絶賛公開中!
(C) Universal Pictures
■『ジェイソン・ボーン』公式サイト
BOURNE.jp
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