■プロフェッショナルとは...

アイドルの中のプロフェッショナル・Sexy Zoneの中島健人は、中学3年生のときに、アイドルとして生きていく決意をし、その後、女のコと接しないことを決めたのだという。

素晴らしいプロフェッショナルである。

しかし、ここに中島健人にも似た決意をした女のコがいた。

私、アナウンサーになるために、大学に入った時に彼氏は作らないと決めたんです

そう豪語するのは、永井伽奈ちゃん(20歳・3年生)。現在、国立・お茶の水女子大学のミス・キャンパスコンテストに出場中だ。

「大学生活も楽しんで、男ともチャラチャラ遊んで、ミスコンも出ちゃって、結果女子アナになっちゃうぞ♡」的な女子大生が多い中で、見上げた志である。


■今回は"客に手を出した"特殊ケース

それもそのはず。今回は、ミスコンに出場しているから、このコーナーに登場してもらったのではない。彼女は、大学2年生のときから私・就活本を書く男・霜田の書店でのトークイベントに通い続けてくれた彼女が3回目にして「ミスコンに出ることになりました!」と報告をしてくれたので、登場をお願いした。普通と逆なのだ。

簡単にいえば"客に手を出した"かたちである上に、"美女友だちを作ろう"というコンセプトから若干外れた気もするがしょうがない。連載を続けるためには、背に腹はかえられないのだ!

とはいえ、ここで、質問の角度を緩めるわけにはいかない。読者の皆様のために、どんな女子だろうと、聞きにくいことも聞いていくのが、中島健人に憧れる僕・霜田のプロフェッショナルの仕事だ

■リアル恋愛禁止条例の6年間

大学に入った時に彼氏をつくらないって決めた、ってことはそれまでは彼氏がいたことあるんだよね?

いや、実は正式には彼氏がいたという事実はないんです

なんだ、そのお茶を濁した答え方は!お前はAKB48にでも入ってて、恋愛禁止条例でもしかれているのか!!

中高が、かなり厳しい私立の一貫校で、男女共学だったんですけど、校則で恋愛が禁止されていたんです

なんと! まさに、リアル恋愛禁止条例。彼女が通っていた学校は、つきあっていることがバレると呼び出されて、退学をほのめかされるという、AKB48の漫画以外にそんな設定あったのか、というような学校だったのである。


■思春期に恋愛を禁止されるとどうなるか

で、でも、中高生なんて、恋をするために生まれたようなものだよね。禁止されて抑えられるもんでもないよね?

そうです、結果的に燃え上がることになりますね......

エロい!逆にエロいぞ!禁止された状況下で、バレないように試行錯誤を繰り返す、思春期の中高生たち。大学生の宅飲みでの雑魚寝くらいエロい
確実に存在する欲望と、"でも、しないよね"という暗黙のルール......。で、伽奈ちゃんはどうだったの?

退学にはなりたくないので、"つきあう"って明言はできないんですよ。でも、好意を示されたら、そこにはプラスに返したいじゃないですか。結果的に、色んな男子に"思わせぶりな態度"をすることになっちゃいました

思わせぶりっていうのが、僕ら、一歩踏み出せない男子の一番の敵なんですよ!  でも、一応、今後の参考のために聞いておこう。"思わせぶりな態度"って具体的にはどうするの?

メールなんかがきても、否定はせずに、うまくかわす技術だけ身についちゃったんです。褒めの言葉に、激しく受け入れもせず、つきかえしもせず......


■新たな一歩 恋愛禁止撤廃

そ、それは悪女への第一歩ではないか!あ、でも、今はもう、アナウンサーになるために男は封印してるんだもんね?

この2年間ほど、彼氏を作らないと決めて、女子大にどっぷりつかってきたので、最近はそういう技術は落ちた気がします。でも、もう自ら課した恋愛禁止の掟は捨て去って、開放することにしたんです

えっ、えっ、どういうこと?? いいよ、禁止のままでいちゃいなよ!

将来のことだけ考えて自制するよりも、色々な経験をして、今を楽しんだほうが、アナウンサーとしての言葉の選択肢も多くなってくる気がして......だから恋愛禁止はやめました!

まあ確かに、お茶の水女子大附属の出身者には、アイドルになって、女子アナになって、水着写真集出して、離婚も経験した、人生の大先輩・脊山麻理子さんのような例もいるもんね。色々経験しちゃえ......!

とはいえ、これ、伽奈ちゃんの周囲の男子には貴重な情報だよね?! これ、書くよ?書いちゃうよ? 恋愛禁止条例の廃案決議、いただきましたー!

むしろ、高らかに書いちゃってください。急に解放しても、なかなか、周囲も気づかないというか、モードチェンジできなくて......。高校時代のようにはいかないんですよね

たしかに、そんな乙女のモードチェンジ、なかなか読み取れるもんじゃない。むしろ、こちらに敏感に読み取る能力があったら、既に美女友だち、いやそれ以上の関係になれているはず......! なにせ客から始まっているのに、この距離感...! うーん、美女友だちになれる日はまだ遠い......。

(写真・文:霜田明寛)

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