現在再ブレイク中なのが、「どーん!どーん!どーん!」という派手芸でおなじみ、安田大サーカスのクロちゃんだ。ドッキリ番組に引っ張りだこ状態で、クロちゃんのリアクションや、ユニークな生き様がじわじわきている。中でも、『水曜日のダウンタウン』で行われるクロちゃんへのドッキリ企画は秀逸で、ファンも多い。クロちゃんだけに照準をあてた『水曜日のダウンタウン4≪クロちゃんSP≫』のDVD発売を記念して、AOLは本人に直撃。どんどんハードになっていくドッキリに、強靭な精神力で立ち向かうクロちゃんが語る舞台裏、「想像するハードをもっと超えてくる」製作陣への恨みつらみ(?)、「膝から崩れ落ちそうになった」過酷な状況など、赤裸々に話してもらった。


――≪クロちゃんSP≫でDVDに収まることはいかがですか?

いや、びっくりしましたよ。うれしいと思った半面、この巻だけ売れなかったら変ないじられ方をされるのかな、嫌だな、とも思ったりしました。逆に、めちゃくちゃ売れてもらって自分の評価だけ上がるのもいいな、とか。

――そもそもの始まりは「早朝」シリーズですが、対決する小宮浩信(三四郎)さんにライバル意識はありますか?

正直ないですね。とりあえず、「早朝十種」のときは何とか切り抜けようと思っていました。...ていうか、「十種」だと、そもそも思っていないですからね(笑)!五種目が終わったときに、何となく全部終わった空気が流れたんですよ。そこで、「あ、これ五種だったのか♥」と思って、「きつかったけど楽しかったですね~」とか呑気なことを小宮くんと言ってたんです。でも、また捕まえられたので...。

――そこまでいくと、明日もまたかという感じですよね。

わからないですけど、捕まえられてもいいように、夜は誰とも約束しないでおこうというのはありました。マネージャーに聞いても「終わったんじゃないですか?」とのらりくらりで教えてくれないんですよ!精神的にはもちろんまいるんですけど、七種目くらいから外でもぐっすり寝られるようになりました。

――慣れてくるようなところもあるんですか?

もう調教ですよね。自分の中のイメージで『水曜日のダウンタウン』だと、目隠しされて連れて行かれて、寝かされて、朝起こされて何かする流れが体に植えつけられていますから。目隠しだって「取れ」と言われないと取っちゃいけない、と。それって意味のわからない調教なんですよ。

――目隠しにはもう抵抗がないということですね。

何言ってるの(笑)!トラウマになっています!


――とはいえ、「未公開」映像で小宮さんが連行されるのを偶然見てしまい、顔面蒼白になる瞬間とか、ものすごく面白かったです。

かち合っちゃったやつですよね。目隠しされて連行されていく小宮くんを見たとき、「子牛が売られて行くのかな...あっ僕も売られていくんだ」って(笑)。本当にあれは、もうちょっと気力がなかったら、膝から崩れ落ちていますよ。僕の中の『水曜日のダウンタウン』はドキュメンタリーですよ、本当に。

――ネタばらしが雑なところも今までにないですよね。

ネタばらしを特にしないときもありますからね。ゲロ出そうになりますよ(笑)。だって、この商売をしていたら、自分がいつの放送に出るとかを告知できたりするのがよかったりするのに、告知もできないわ、知らないわ、逆にTwitterで「クロちゃん、早くテレビ見な!出てるよ!」とか言われて...。マネージャーも特に連絡してこないですし。

――一方で、鳩と競う「帰巣本能」の回では、クロちゃんのコミュニケーション能力の高さという新たな魅力が垣間見えました。

僕は、基本的に誰かに頼ることを考えているだけです。普通の芸人さんなら、たぶん自分のセンスや面白さで何とかしようと思うでしょうけど、僕の場合、例えばトラックに乗せてもらって、運転手さんが「写真を撮って(稼げば)いいんじゃない?」と言ってくれたから、「確かに、アイドルも握手会とかチェキ会とかやるからいいかも!」と思って採用したと。僕はそういうところにプライドがなくて、いい案が出れば乗っかろうと思う、なるべくスムーズに楽して得して生きたい人間なので。

――スタジオの松本人志さんが「こいつ、やってるな」とおっしゃっていましたけど、普段もやっていますか?

ねえ!やっていないから(笑)!本当に!でもそう思われる視聴者が多いみたいで、あの放送があってから「写真撮っていいですか?お金払わないといけないですか?」みたいなことを言われたりしています。「お金はいらないです」と言うんですけど...ちょっと考えちゃいましたよ(笑)。


――こうして、ご自身がピックアップされた理由は何だと思いますか?

僕的には自分がピュアだから仕掛けられやすいのかなと思います。でも、スタッフさんいわく、「クロちゃんって何されても悲壮感が出ないんだよね」と。かわいそうという目で見ちゃうと面白さも半減するらしいけど、「クロちゃんだと別にかわいそうとも思わないし、もっとやれ」と思うらしくて。でも自分の中では悲壮感を出しているし「嫌だ」と本気で言っているんですけどね。

――とはいえ、もう出演がないとなると物足りない気持ちは出てきます?

えっ。ああ、でもやっぱりちょっと空くと...。刺激って...怖いものですね(笑)。いや、嫌なんですよ?終わると「ハードだからいいよ!」って言っているんですけど、けどなんかちょっと...こないかなあって思っているところは確かにあります。ハードなやつ、こいってなっちゃってますよね。でも想像するハードをもっと超えてくるんですよ...。丸裸にされている感じなので、本当に恥ずかしいんです。

――最後に、クロちゃんと同世代の多いAOL読者に向けてコメントをお願いします!

売れなかったら何が起きるかわからないので、買ってください。見て、本当に!見て感想を教えてください!同世代の人間が自分の人間力を使って何とかしているので、それを見て「バカだったな」「クズだな」と思っていただければ!120%本気でやっているので、パワーを感じ取ってください。(取材・文・写真:赤山恭子)


『水曜日のダウンタウン4、5』は現在好評発売中。なお、2017年2月22日(水)には、【初回限定特別版】『水曜日のダウンタウン⑥⑦』+"松本人志ベアブリック"BOXセットも発売予定。

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