口臭チェックをすることで虫歯や歯周病を簡単に発見できるデバイスが話題になっている。
https://www.youtube.com/watch?v=5ejk_v7LbR4
人間の口腔内には千種類以上の細菌が生息しており、これらの細菌が虫歯や歯周病を引き起こす原因になると言われている。その危険なサインは、口臭となって現れる場合もあるという。
米・カリフォルニア州シリコンバレーを拠点とするスタートアップ<Breathometer>は、米国食品医薬品局(FDA)が承認するクラス1の医療機器「ミント(Mint)」を開発。マウスピースのような形状をしており、口臭をチェックすることで口内環境を確認することができる。
このデバイスの使用方法は、かなり簡単約30秒間にわたって口を閉じて口臭を貯め込んだ後に、「ミント」を口の中に入れる。すると、電気化学センサーによって特定の硫黄を含んだ分子を感知し、そのときの口内環境を評価してくれる。たとえば、判定結果が「A」レベルなら健康な状態、「F」レベルなら歯科治療が必要な状態を示すとか。
口臭の原因は食べかすや胃腸の病気などにある場合もあるが、「ミント」は歯周炎につながる硫黄を含んだ分子にのみ反応するように設計されている。「アメリカでは30歳以上の成人の約半数にあたる47%が多少なりとも歯周炎を患っている」というデータも報告されており、普段から口内環境を整えることは大切だと言える。
「ミント」は、Bluetoothによってスマートフォンのアプリと連動。口内環境や口臭を改善するために、個人に合った歯磨きや食事の情報を提供してくれる。自分の口臭を知るための1週間プログラム、歯科治療前に口内環境を整えるための2週間プログラム、さらに3ヶ月間、6ヶ月間の長期プログラムなども用意されているらしい。
2016年9月よりアメリカ、イギリス、アイルランドで販売開始され、99.99ドル(約1万1千円)で発売中。
■参照リンク
https://www.breathometer.com/