昨年10月、南極のブラント棚氷にできた巨大な亀裂が拡大しているのを研究者が発見したと英BBCが報じた。
https://www.youtube.com/watch?v=92S91DcIxsk
ドローンを使って亀裂を空中から捉えたこの映像は、1月16日に英国南極調査研究所(BAS)が公開したもの。これを見ると、亀裂がいかに深く、長く続いているのかがよく分かる。
BASは、動画を公開したのと同じ日に、ブラント棚氷に設置したハレーVI調査基地の調査員を避難させると発表。イギリス紙『ガーディアン』紙によると、同基地の調査員たちは3月までには避難しなければならないという。
また、少なくとも南極の冬の間の3月から11月まで基地は無人となるが、このように一時的に基地を閉鎖するのは、亀裂の状況が予測不可能で、調査員たちが氷山に乗って漂流してしまう可能性があるからとのこと。太陽が沈んだ状態の続く、極寒の南極の冬に、安全に避難するのは極めて難しい事なのだ。
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