音楽業界への貢献を称える第59回グラミー賞授賞式が2月12日(現地時間)に開催され、アデルが、主要部門の年間最優秀レコード賞、年間最優秀アルバム賞、年間最優秀楽曲賞を含む5部門を受賞し、この夜の主役となった。
この夜、アデルとビヨンセのどちらが主要4部門うちの3部門を獲得するのかに大きな注目が集まっていたが、アデルがその3部門を総なめし、最優秀ポップ・パフォーマンス賞(ソロ)と最優秀ポップ・ヴォーカル・アルバム賞と合わせて計5部門を受賞。史上初めて主要4部門のうち3部門を2度も制覇したアーティストとなった。
とは言え、ビヨンセは手ぶらで家に帰った訳ではなく、最優秀アーバン・コンテンポラリー・アルバム賞と最優秀ミュージック・ビデオ賞を受賞した。アデルは、年間最優秀レコードと年間最優秀アルバムの受賞スピーチで「会場にいるすべてのアーティストがあなたを尊敬しています」と大絶賛。この配慮にビヨンセは涙を流して感動していた。
アデルの他に、この夜大活躍だったのがチャンス・ザ・ラッパーだ。ザ・チェインスモーカーズなどを抑え、最優秀新人賞を受賞した他、最優秀ラップ・アルバム賞を獲得した。
主要4部門と注目部門の受賞者は以下をどうぞ。
主要4部門
年間最優秀レコード 「Hello」アデル
年間最優秀アルバム 「25」アデル
年間最優秀楽曲 「Hello」アデル
最優秀新人賞 チャンス・ザ・ラッパー
注目部門
最優秀ポップ・パフォーマンス(ソロ) 「Hello」アデル
最優秀ポップ・パフォーマンス(グループ) 「Stressed Out」トゥエンティ・ワン・パイロッツ
最優秀ポップ・ヴォーカル・アルバム 「25」アデル
最優秀ロック・ソング 「Blackstar」デヴィッド・ボウイ
最優秀オルタナティブ・ミュージック・アルバム 「Blackstar」デヴィッド・ボウイ
最優秀アーバン・コンテンポラリー・アルバム 「Lemonade」ビヨンセ
最優秀ミュージック・ビデオ賞 「Formation」ビヨンセ
最優秀ラップ・アルバム 「Coloring Book」チャンス・ザ・ラッパー
最優秀スコア・サウンドトラック・アルバム(映像作品)
「スター・ウォーズ/フォースの覚醒」ジョン・ウィリアムズ
(「レヴェナント:蘇えりし者」アルヴァ・ノト&坂本龍一ノミネート)
最優秀リミックス・レコーディング(ノン・クラシック)
Tearing Me Up (RAC Remix) André Allen Anjos
(「Heavy Star Movin' (starRo Remix)」日本人アーティストのstarRoノミネート)
最優秀クラシック・ヴォーカル・アルバム(ソロ)
「Schumann & Berg」Dorothea Röschmann,内村光子(演奏)
■参照リンク
WOWOW『第59回グラミー賞授賞式』
http://www.wowow.co.jp/music/grammy/
http://www.aol.com/