地球最後の日に備えるには、缶詰を買いだめする人が多いだろうが、宇宙空間に脱出するためのチケットを買う人も1%ぐらいいるかもしれない。


世界の終末を迎えた時のために、巨大な保管庫を北極海に浮かぶ島に設置した国がある。ノルウェーのスバールバル諸島に先週、世界の文書庫としての役割を託された保管庫がオープンしたのだ。

この地域に地球最後の日のための保管庫が出来たのは初めてではない。最初にオープンしたのは、作物の絶滅を防ぐために種子を保存する貯蔵庫だ。

新たに出来た文書庫では、Piqlという会社が開発した特殊なフィルムを使用する。このフィルムはハリウッドでも使われており、摩耗に耐えるように設計されている。

ノルウェー国営放送によれば、チームがこのフィルムの耐用期間について実験を行ったところ、現時点では500年だったものの、1,000年にまで延ばせないか検証していくという。

なぜノルウェーなのだろうか? それはスバールバル条約があるおかげで、この地域では軍事行動が起こらず、文書庫内に保存されたものは比較的安全が確保されるからだ。

これまでのところ、この文書庫のサービスを利用することを予定している国はメキシコとブラジルだけだが、チームは先週のオープンをシャンパンで祝ったという。責任者が1杯しか飲まなかったことを願うだけだ。

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■参照リンク
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RSS情報:http://news.aol.jp/2017/04/03/doomsday-vault-norway/