地球上最大の動物は、気候変動の影響で本来の姿よりはるかに巨大化した可能性が指摘されている。


化石の記録によると、数百万年前のクジラは今よりはるかに小さかったようだ。

学術雑誌『Royal Society B』で発表された新しい研究によれば、気候変動によって、多くのクジラの主食であるオキアミや小魚が影響を受けたという。気候変動でオキアミが小さなエリアに集まり、ザトウクジラや最大のシロナガスクジラのように、ヒゲでオキアミをろ過するクジラは、小型のクジラよりも単純に多く食べることができたというのだ。

これらのクジラが巨大化したのには別の理由も考えられると、スタンフォード大学の研究者、ジェレミー・ゴールドボーゲン氏は話す。同氏によれば、これらのクジラが大型化し始めていた当時は、氷河時代の始まりだった。氷河時代が到来し、湧昇流(海水の上昇運動)によって栄養塩や食物を含んだ海水が深海から上方に押し上げられ、それを食べて急速に巨大化したというのだ。

そして現在、気候は変動している。ゴールドボーゲン氏の次なる問いは、「クジラは今でも大型化しているのか?」ということだ。

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