先週の『スター・ウォーズ』の世界では波乱万丈の1週間となったが、またもやフォースに乱れが生じてしまったようだ。これまで2019年5月24日とされていた『『スター・ウォーズ エピソード9(仮題)』の全米での公開日が2019年12月20日まで延期になったのだ。
この公開日の延期は、実は全く予想外というわけではない。当初から予定されていたコリン・トレボロウ監督が先週降板すると発表され、ディズニーとルーカスフィルムは急遽代わりの監督を探すため東奔西走していたのだ。そして、トレボロウの後継に白羽の矢が立ったのが『フォースの覚醒』で成功を収めたJ.J.エイブラムスだったわけだ。だが、共同で脚本を担当するクリス・テリオにとっては、今回のゴタゴタに伴うグループ再編成のために、かなりの時間が必要となるだろう。
「J.J.エイブラムスがスターウォーズエピソード9の脚本と監督に就任」Star Wars: Episode IX is scheduled for release on December 20, 2019. pic.twitter.com/rDBqmuHX89 - Star Wars (@starwars) 2017年9月12日
「スターウォーズエピソード9の公開は2019年12月20日を予定」
この状況はエイブラムスには馴染みがあるものだ。自身の監督作品である『フォースの覚醒』も実は2015年5月に公開すると当初は発表されたのだが、それが同年12月まで延期されたのだ。ただし、その時はハリソン・フォードがセットでケガをしたため撮影が遅れたのが理由で、製作側のすったもんだが原因ではない。
最近この歴史に残るフランチャイズには不運な出来事が起きているが、『エピソード9』のいざこざはその最新のものである。今年は既に別の作品の監督2人が降板する事態(ハン・ソロを描くスピンオフ作品が、あと数週間で完成というところで監督を務めていたフィル・ロードとクリス・ミラーの2人がいきなり降板させられた)となった。また昨年の『ローグ・ワン』で膨大な再撮影が必要となった理由について、ギャレス・エドワーズ監督の代わりに脚本家のトニー・ギルロイが大いに貢献したという複数の噂も出ている。
ただ、これがもの凄く悪いニュースかと言うとそうでもない。エイブラムス監督は余分な時間を自分に有利に使う術を知っているのだ。それは『フォースの覚醒』でも証明されている。今回の交代劇が最終的に良い結果をもたらすのは間違いないだろう。
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