遠く離れた宇宙に行ってもエイリアン=ゼノモーフの餌食になるだけだという事を、『エイリアン』シリーズの世界の人たちは、一体いつになったら気が付くのだろうか? と思っている方もきっと多いはずだ。しかし、彼らの災難は我々の娯楽でもある。本日9月15日、ついに公開を迎えた最新作『エイリアン:コヴェナント』では、再び、エイリアンが人々を恐怖に陥れている。


ゼノモーフ誕生の秘密を描く『エイリアン:コヴェナント』。この週末に観に行きたいけれど、やや複雑な『エイリアン』シリーズの中で最新作がどういった位置付けなのかまだわからない、という方もご安心を。新作と2012年公開の『プロメテウス』とのつながりから、新たに登場するゼノモーフまで、『コヴェナント』を観る前に知っておくべきこと6つを、2回に分けてご紹介する。


1. 『コヴェナント』は『プロメテウス』の続編

映画のタイトルは『プロメテウス2』にはなっていないが、『コヴェナント』は、2012年公開『プロメテウス』(2012年)の続編だ。

舞台は、『プロメテウス』から約10年後の2104年。エリザベス・ショウ博士(ノオミ・ラパス)とアンドロイドのデヴィッド(マイケル・ファスベンダー)が人類を生み出したとされる「エンジニア」を求めて惑星LV-223を去った後のことが明らかになる。『プロメテウス』同様、ガイ・ピアースがピーター・ウェイランド役で出演する。

2. 新たな登場人物を中心としてストーリーが展開

『プロメテウス』の続編とはいえ、『コヴェナント』には新しいキャラクターも多数登場する。ストーリーは主に、新惑星へ2000人以上の入植者を運ぶコヴェナント号のクルーを中心に展開。ウェイランド・ユタニ社の乗組員たちが、無慈悲なエイリアンの攻撃にさらされるのだ。

乗組員には、テラフォーミング(惑星を人類が住めるように改造すること)のエキスパートで、人類移住計画の責任者、ダニエルズ(キャサリン・ウォーターストン)、コヴェナント号の副官、クリストファー・オラム(ビリー・クラダップ)、チーフパイロットのテネシー(ダニー・マクブライド)、警備責任者のロープ軍曹(デミアン・ビチル)などがいる。

今回、ファスベンダーは1人2役で出演し、前述のデヴィッドと、コヴェナント号で活躍する新型アンドロイド、ウォルター役をこなしている。

3. 原点回帰

前作の『プロメテウス』は全ての『エイリアン』のファンに歓迎されたわけではなかった。というのも、リドリー・スコット監督は、『プロメテウス』ではエイリアンの誕生を描く事を重視し過ぎるあまり、最初の『エイリアン』2作で観客に強烈な印象を残した、閉塞感のあるホラー要素が少なかったからだ。

幸い、米国の評論家たちのレヴューによると、同映画は血みどろなホラーとしてのシリーズの原点に戻っているようだ。人類移住計画実行のため旅立ったコヴェナント号の乗組員たちは、新たな惑星を目指す途中で謎の電波を受信。その電波の発信元である未知の惑星に立ち寄るが、ジワジワと死の恐怖に包まれていく。

映画『エイリアン:コヴェナント』は、本日、2017年9月15日(金)全国ロードショー。

本日中に追って掲載予定の後半では、新たなゼノモーフなどを紹介するのでお楽しみに。

■参照リンク
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RSS情報:http://news.aol.jp/2017/09/14/alien-covenant-ridley-scott-need-to-know/