英国の故ダイアナ元妃とチャールズ皇太子の離婚は、1995年の最も大きな話題の1つであったと言えるだろう。互いの浮気やスキャンダラスなインタビューに別居生活など、離婚は避けられなかった。状況がさらに悪化しないよう、エリザベス女王は、ダイアナ元妃とチャールズ皇太子それぞれに、出来る限り早く離婚するようにと、手紙を書いたと伝えられている。


エリザベス女王は、息子の元嫁が称号を保持することに肯定的だったものの、チャールズ皇太子はこれに否定的だったという。結果として、チャールズ皇太子は、プリンス・オブ・ウェールズの称号を保持した一方で、ダイアナ元妃はプリンセス・オブ・ウェールズの称号を剥奪された。

これに対し、当時14歳のウィリアム王子は、ダイアナ元妃に王室の称号をいつか取り戻すと誓ったという。「気にしないで、お母さん。いつの日か自分が王になった時に僕が称号を取り戻してあげるから」。

これは、ダイアナ元妃の執事を務めていたポール・バレルさんが自著『A Royal Duty』の中で明かした物だが、残念ながら、この後、彼女は悲劇的な死を遂げた。

同著にはこのような書評も寄せられている。「ウィリアム王子は、ダイアナ妃を褒め称え、尊敬し、愛してさえいた。この本がスキャンダルやタブロイド紙のゴシップで一杯になっていないのはそのためだ」。

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