視覚障害を持つ男性のトーマス・パネックさん(48)が、米ニューヨーク市で17日(現地時間)に行われたニューヨークシティ(NYC)ハーフマラソンに3匹の盲導犬と共に参加し、見事完走した。このハーフマラソン大会に盲導犬と共にランナーが参加、完走したのは初となる。

other
盲導犬の育成団体「Guiding Eyes for the Blind」の社長兼CEOを務めるパネックさんは、ウェストリー、ワッフル、ガスという名前の3匹のラブラドルレトリバーに交代で先導してもらい、ブルックリン・プロスペクトパークからゴールのマンハッタン・セントラルパークまでの約21kmを2時間20分51秒で走り切った。

20代前半で視力を失ったパネックさんは、大好きなランニングへの情熱を持ち続け、ボランティアの伴走者の助けを借りながらマラソンを20回完走してきた。しかし、2015年、人の支えのない、自立した走りの感覚が恋しくなった事がきっかけとなり、「Guiding Eyes for the Blind」において、ランナーを先導する盲導犬を育てるための「ランニングガイド」プログラムを始めた。これまでに、この厳しい育成プログラムを修了できたのは24匹で、現在、12匹が訓練中だ。

パネックさんは、今回の偉業を通して、障害を抱える他の人々が目標を大きく持ってもらえる事を願っていると語った。

■参照リンク
http://www.aol.com/

■関連ビデオ
RSS情報:https://news.aol.jp/2019/03/18/thomas-panek-makes-history-as-first-blind-person-to-finish-new-york-city-half-marathon-with-assistance-of-3-guide-dogs/