アップルの新製品発表イベントより。新製品群の一つは、やはりApple Watch Series 5でした。米国での価格は399ドルから、出荷は9月20日から。日本でも9月20日発売、価格は4万2800円(税別)からとなります。
最大の特徴は、兼ねてからユーザーからの要望が高かった常時表示画面を実現した『Always-on Retina Display』を採用する点。対してバッテリー駆動時間はSeries 4の水準をキープした点もアピールします。【ギャラリー】Apple Watch Series 525
外装には、以前より噂のあったセラミックとチタン素材のモデルも加わります。
Always-on Retina Displayのメリットは「触らずとも、常に文字盤が表示されている」と状態が実現できる点。これにより、いわゆる「時計の代替として使える」モデルとなりました。
この実現に大きく貢献しているのは、低消費電力化を達成する新技術、『Low Temperature Polycrystalline Oxide』(LTPO)技術によって製造された液晶によるもの。
LTPOベースの液晶自体はSeries 4でも採用されていましたが、Series 5ではこれを駆動するドライバー回路や、電力管理ユニットのさらなる改良、非アクティブ時のリフレッシュレート低減(液晶の書き換え回数を減少させることによる省電力化)など、Series 4以上の消費電力低減技術が導入されています。
対して、気になるバッテリー駆動時間は公称で18時間と、Series 4と同等。画面の常時オンにより本来は短くなるところですが、こちらでも細かな省電力技術の蓄積により同等をキープします。
基本アプリでは、コンパスの内蔵がポイント。またセルラー対応版は、近くにiPhoneがなくても、150か国以上でApple Watchから緊急サービスを直接呼び出せる「国際緊急通報機能」も搭載します。
このようにApple Watch Series 5は、これまでユーザーから熱望されてきた常時画面表示を実現した、ある意味では非常にエピックメイキングなモデル。機能的にも、WatchOS 6がさまざまな新機能を搭載している点も手伝って、(今回も)注目できるものとなっています。
今回大幅な値下げを発表したSeries 3と合わせて、Apple Watchのさらなる人気の立役者となりそうです。
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この記事はEngadget 日本版からの転載です。