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手書きなのに「手書き風」。

つまりは「みつ○風」ということでもありますが、
何故か私は「手書き」と言い切れません。

達筆ならばいいんです、達筆なら。
でもそうでないから「偽物」として「風」をつけたくなるんです。

まあそんなことはいいんです。

言いたいのはひとつだけ。


字が汚いのをごまかすなッ!
汚い字に「味」はナイッ!
そしてなにより

読みにくいッ!


字は人を表すといいますが、
字は店も表します。

手書き「風」の店は大体において
メニューも「嘘臭さ」が漂います。

マグロのカルパッチョ風・オリエンタル風味
とか。なんなんだ。
気合一発!ジャンボコロッケ
とか。
余計なキャッチコピーが入っているのも特徴です。

先日、やはりこの手の手書き風メニューを出してきたバーで、
「ナシゴレン・○○(※店名)風」
というメニューがあって、
「○○風ってどんなのですか?」
って聞いたら
「ナシゴレンっていうのは...」。

いや、ナシゴレンはわかっているのだ。
それがどんな風になってるのか聞いたのだ。

そしたら、フツーのナシゴレンでした。
つまるところ、
「...風」というのは
「ココで作っているっていうだけ」
ということなんでした。

なるほど。そういうことなのか。そういうことでいいのか...?



ちなみに私はこういう「ごまかし系」のお店を
「カルパッチョ系」と呼んでいます。
なんかさ、刺身にオリーブオイルかけておけば
ちょっとオシャレでしょ~みたいな、
お仕着せがましい「偽物感」満載なんだもん。

ほんとに美味しいカルパッチョを出してくれるお店もあるのに。
でも手書き風メニュー飲食店の「偽物」率は高いぜ、絶対。

(イラスト・文/そでづくえ)
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