国際オリンピック委員会(IOC)総会の最終プレゼンテーションで、流暢なフランス語で日本の安全性や「おもてなし」精神をアピールしたフリーアナウンサー・滝川クリステル(35)。
画像:YouTubeより
左手で右から左へ、言葉を一語一語なぞるようにジェスチャーを加えながら「お・も・て・な・し」と言ったあと、合掌した姿が大好評。スピーチ中に原稿を見ることなく終始笑顔を絶やさない姿勢も絶賛され、CMの評価額も急上昇、オファーも殺到しているという。
日本中にそんな"滝クリフィーバー"が吹き荒れるなか、「お・も・て・な・し」のあと、合掌した姿に違和感を持つ日本人もいる。
ネット上では、一部で
「だから、合掌なんかしねえんだよ」
「見てるこっちが恥ずかしくなるよな」
「あの合掌は誰も止めなかったのかな」
「あれが日本式かと勘違いされるよな」
「おもてなしで合掌するとかやめろボケ」
「どちらかというとお辞儀だよね 合掌して挨拶や御礼はしない」
「外人的には合掌挨拶が日本人が公式に認める挨拶ってことになっちゃったんだな」
「おもてなし 合掌ってなんか違う おもてなし お辞儀の方が日本らしい」
と非難の声が噴出。
そもそも合掌は、インド起源の仏教の礼拝の仕草。右手が仏で左手は自分を表し、両手を合わせることで仏と自分を一体化する、という意味を持つ。合掌自体はヒンズー教のナマステなども存在し、仏教独自の礼拝の仕草ではないものの、特にアジアのタイなどに代表される仏教国では挨拶の際に使用するなど、日常的に合掌をしている。
日本古来の宗教とされる神道では礼拝の際に合掌(柏手として手を打ち合わせる)はするものの、そもそも"無宗教者"の多い日本での合掌は、感謝の意味合いが強い(各宗教信仰者は除く)。
欧米人にとって、"アジア=仏教徒"のイメージが根付いているのはおおむね間違いないだろうが、日本人の多くは、いわゆる"無宗教"。壇上での合掌は「我々は信心深い仏教徒です」と世界にアピールするようなもので、どこか違和感をおぼえる人もいるということだ。
今回、東京の五輪招致決定には「五輪招致請負人」とも称されるニック・バーレー氏とマーティン・ニューマン氏、二人の外国人トレーナーの指導による影響が大きいとされる。この二人はそれぞれロビー活動やプレゼン方法を指導しており、特にニック・バーレー氏はロンドン五輪・リオデジャネイロ五輪の開催の立役者として実績は折り紙付き。もちろん滝クリの堂々たるプレゼン力も見事だが、そんなスーパーブレーン達が、IOC委員に日本を印象付ける手っ取り早い手段として、アジア=仏教徒=合掌を取り入れたとしたら、非難の気持ちをぐっとこらえ彼らの功績を讃えるのも大人の対応かもしれない。
【参考リンク】
・滝川クリステルさんのプレゼンテーション IOC総会(13/09/08)-ANNNews(YouTube)
https://www.youtube.com/watch?v=6hggygKWwhg
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