2013年10月7日、携帯電話大手3社は2013年9月末時点の携帯電話契約数を発表。それによると、新規契約から解約を差し引いた純増数は、ソフトバンクモバイルが27万700件と21カ月連続の1位。2位はKDDI(au)で23万2700件の純増、3位のNTTドコモは6万6800件の純減だったという。
iPhoneの販売参入で、MNPによりNTTドコモへの転出が予想されたが、ドコモは9月も13万3100件の転出超過。在庫を持つ他社が、旧モデルを価格を下げて売るなどした影響とみられている。
この「純増数」だが、実はからくりがある。「PhotoVision」なども「一契約」としてカウントされるため、ソフトバンクはこれらの通信モジュールが純増数に大きく影響している。そのため、通信モジュールを除いた「純増数」ではKDDIが首位となるという。MNP転入出状況をみてみると、KDDI(au)が11万800件、ソフトバンクモバイルが2万2700件の転入超過。MNP転入超過数では、KDDIが24カ月連続の1位と圧勝だ。
好調の要因について、まず挙げられるのはKDDIのiPhone5s/5cが、800メガヘルツ帯のプラチナバンドに対応し、かつ基地局数がお多いこと。iPhone 5s/5cは、auおよびNTTドコモの800MHz帯とソフトバンクのプラチナバンドと呼ばれる900MHz帯に対応しているが、ソフトバンクが900MHz帯でLTEサービスを開始するのは2014年の夏以降。また、基地局免許数ではKDDIが3.4万局、NTTドコモが0.2万局と大きく差が開いているのだ。
その他NTTドコモはキャリアメールの不整備や電波状況の悪さが目立った。しかしKDDI(au)がiPhoneに初めて参入したときを思えば、これらのトラブルは"付き物"。本当の勝負はこれからだろう。
【参照リンク】
・iPhone戦線、笑ったのはどのキャリア? 【au強し】【ドコモ苦戦】のワケ(NAVERまとめ)
http://matome.naver.jp/odai/2138117075383342001
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