中村憲剛(川崎フロンターレ/MF)が10月20日、東京・市ヶ谷で開催された、ハイブリット型総合書店hontoと、週刊サッカーマガジンによるトークイベントに特別ゲストとして登場。「未来のJリーグと日本代表」について、週刊サッカーマガジンの北條聡編集長、スポーツキャスター日々野真理とともにトークを繰り広げた。
今回のイベント『サッカー未来予想図~Jリーグと日本代表』は、トークイベント&電子書籍でサッカーを盛り上げようプロジェクト!(略して"サカ盛")の一環として開催された。
今夏、自身のキャリアが最高頂にあることを、自ら「今は中村史上で一番良い」と形容し、その印象的な言い回しが"名言"として話題になった中村憲剛。この日も、ステージに登場すると、「中村史上最高の中村憲剛です」と自己紹介。honto会員の中から抽選で選ばれた招待客は、川崎フロンターレのサポーターをはじめとした、コアなサッカーファンが多いとみえ、さっそく飛び出した"名言"に場内は笑いに包まれた。
今月末で33歳になる中村。「中村史上最高」発言の真意について訊かれると「史上最高というか、いいなと思ってきたことはこれまでも何度かあったんですけど、(その状況を)更新してます」「ここまでサッカーが楽しくて、チームメイトともリンクして、これだけ表現できるようになったのは初めてかな、という感じで」と語り、「なじみの記者さんたちと話しているときに"いい感じだ"っていうのを伝えたくて、ポロっと口から出た言葉なんです」と発言時の心境を明かした。
現在のチームの状況について「風間さんになって2年目で。風間さんの"個々がまず伸びる"という考えのもと、チームがいい形になってきたところ。結果を残したい」、「入団して11年目になりますが、フロンターレのサポーターは日本一だと思っているので、自分たちも名実ともに日本一をとることで、一緒に喜びたい」と、駆けつけたサポーターにメッセージを送り、また自身の今後について「肩をたたかれるまでやりたい」と意気込みを語った。
続くテーマは「日本代表」。「これが代表選か、と鳥肌が立った」と、25歳で初めて出場した代表戦を中村が回想すると、北條編集長は「中村憲剛は、初の代表試合にもかかわらず、ばんばんタテのボールを出していて。『おもしろいな』と思い、それからずっと見ています」と、2006 年当時から飛び抜けていたタテパス出しのセンスと肝の据わりぶりを絶賛。中村はその試合に「失うものもないし、自分のよさを出したいな。やりたいことをやって終わろう」という気持ちで挑んだという。
「今後の日本のサッカーに関して」に及ぶと、「テーマが大きすぎます」と3人は苦笑しつつも、北條編集長は、自身が期待する"中村憲剛の将来像"として、現バイエルン・ミュンヘン監督ペップ・グアルディオラ(元バルセロナ)のキャリアイメージを提案。「ぜひ監督をやってほしい」と熱弁した。中村憲剛も、どういうタイプの指導者を目指すのか「摸索中」というものの、「指導者に興味あります」ときっぱり。
以前から、指導者たちの「言葉」が、現役選手である自身の心にどう響くのか、意識的に分析しているという。恩師のひとり、オシム監督の言葉は「深い。人間的に歳を重ねて、"人"としても経験をしないと、ああいう言葉は出てこない」と感じたそう。「『プレイヤーとしてそのままやれ』というようなことをオシム監督に言われて、挫折ばっかりだった人生だったけど、自分が育ってきた過程を肯定されたような気がして、すごい視界が開けた」という。
観客との質疑応答では、チャンピオンズリーグの優勝予想や、海外サッカーで注目している選手など、プレイヤーとしてのみならず観る方も大・大好きという、ガチなサッカーフリークぶりを披露し、場内をうならせた。
hontoは、株式会社トゥ・ディファクトが運営する「電子・オンライン・リアル」3種類の書店を連携した国内初のハイブリッド型総合書店。電子書籍と紙の書籍がワンストップで購入可能なほか、丸善書店・ジュンク堂書店・文教堂書店などのリアル書店とポイント連携、購入履歴一元化など、様々な連携サービスを実施している。
また、週刊サッカーマガジンで連載中のコラム『中村憲剛・三感日』をまとめた、『週刊サッカーマガジンNEXT vol.1』(電子書籍のみの特別配信/購読には会員登録が必要)が期間限定で、無料購読可能。この機会、お見逃しなく。
【参照リンク】
・honto
http://honto.jp/
・honto『週刊サッカーマガジンNEXT vol.1』
http://honto.jp/ebook/pd_25932414.html
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