カネ! 女! ヤク! ウォール街で世界三大欲望を満たしまくった俗物社長、ジョーダン・ベルフォートの破廉恥日記『ウルフ・オブ・ウォールストリート』。公開直前、そのマーティン・スコセッシ監督の私生活について聞くと、「まさしくこの映画のような状況だ! ククク」と衝撃の告白(!?)! これって聞いちゃいけないこと聞いちゃった? 殿ご乱心シリーズか? とザワザワしながらも、勇気をフリ絞ってインタビューを続行したよ!
コトの発端は、スコセッシ監督のバイタリティーの話。御年71歳の巨匠だが、日本の常識では定年突入で、年に1本新作映画を撮るなど想像を絶する知力と体力だ。そこで、何がそこまで原動力として有効か質問すると、「それは本当によく聞かれる」と笑う。「実はまだ娘が14歳で、人生の晩年に子どもを授かることが、これほどエキサイティングなこととはね(笑)!」と原動力は家族っぽいぞと。筆者はテッキリ皇潤とかセサミンとか飲みまくっているに違いないと思っておったが、男は守りたい家族があるとタフになるのだね。
しかし、ザワザワタイムは、この直後に。「自分は71歳だが、14歳の娘と素晴らしい日々を過ごしている。彼女と彼女のトモダチと一緒に遊ぶこともあるが、まさしくこの映画のような状況だよ(笑)! 娘もわたしに対して、「もう、子どもなんだから!」って、まるで2歳児のような扱いで参っちゃうよ(笑)」。"まさしくこの映画のような状況"ってどういうこと!? 冒頭の三大キーワードを思い出すと、忍び寄るアウトの予感に動悸もMAXだ。
まっ、事実を問いただすまでもなく、世界の巨匠もジョークを発砲するってことがオチですが、それにしてもたとえがゴイスーで、聴く人によっては誤解してしまいますよ。最後に巨匠は大笑いする筆者に喰い気味で、「仕事に行く時は大人としてふるまわなくてはいけないが、でも僕自身は真の大人じゃない。映画を作る自分自身が大人じゃないわけだ(笑)」とナンダカ名言めいた言葉でインタビューをオーバー。要は、少年の心ってことで。
いずれにしても、仙人のように世の中を達観してしまっては、人間のダークサイドをここまでの筆圧で炙れないと思う。今後もギラギラするような映画を撮ってほしいですわ!
映画『ウルフ・オブ・ウォールストリート』は、大ヒット上映中!
【参照リンク】
・『ウルフ・オブ・ウォールストリート』公式サイト
http://www.wolfofwallstreet.jp/
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