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ノルディックスキーW杯ジャンプ女子個人第13戦で優勝した高梨沙羅選手。W杯日本人最多タイの19勝を記録したまま五輪に挑みましたが、不利な追い風を最も強く受け、初の表彰台を逃しました。


しかし、彼女はこれまで「素晴らしい才能だけでなく、ハードワークを継続的にしているからこそ活躍できる」と評されてきました。才能もあって、ハードワークも継続できる彼女だからこそ、まだまだ成長する姿を見せてくれるはずです。

なんといってもまだ17歳の高梨選手の努力家の一面は、すでに多くの報道で知るところですが、それもまた私たち凡人が喉から欲しい「才能」。このように、世界を舞台に活躍できる選手と比べると"自分には才能がない"と思いがちですが、「ひょっとしたら、才能を持っていることに気づいていないだけ」かもしれません。

書籍『自分の才能の見つけ方』では、「才能は天才だけのもの」という考え方は間違いだと指摘しています。そもそも、才能に対する誤解が、大きく分けて7つもあるのだとか。

●誤解1:才能は、天才のみに与えられる
これは大きな勘違い。才能は誰もが持っているが、たいてい自分ではそれが何なのかわかっていません。才能の掘り出し方・磨き方を知らないため、自分には才能がないと思ってしまうのです。

●誤解2:才能は、職業である
才能=職業と考えてしまう。仕事にならなければ才能ではないと決めつけてしまうと、才能は開花せずに終わってしまいます。

●誤解3:お金に換えられないものは才能ではない
仕事と同様、お金にならなければ才能と感じないのは誤解。

●誤解4:才能は遺伝する
これも誤解。親に才能がないからといって自分も才能がないとは限りません。逆もしかり。親と子どもは切り離して考えましょう。

●誤解5:才能は飽きっぽい性格の人には見つからない
本当に心から「これだ!」というものが見つかれば、絶対に飽きることはありません。つまり、飽きているうちは、まだ本物ではないといえるのです。

●誤解6:才能は若いうちしか開発できない
スポーツや音楽など、一部のものには早い時期からのスタートが有利なものがありますが、多くの才能に関しては、年齢は関係ないのです。

●誤解7:才能は、ある日突然、天啓のように降ってくる
何もしていないのに、急に自分の才能がわかるといったケースは相当特殊なものです。

いかがでしょうか。該当する誤解が何個かあったのではないでしょうか。誤解をほどいていくと、何も世界的な才能を持つ必要はない、ということに気づきます。楽しく豊かに生きるためには、TVや雑誌で取り上げられるような才能ばかりが必要というわけではないのです。また、「一つの突出した才能がなくても、複数の才能を掛け算することで、今以上に楽しく生きることができる」と同書は教えます。

例えば、パーティーの二次会を仕切る才能、人前で上手に話す才能、料理をつくる才能、整理整頓をする才能......。今まであなたが才能にカウントしていなかった技能も、ユニークに組み合わせて活かすことで、才能として認められます。

才能とは、意外と自分の近くにあるものなのかもしれません。

【書籍データ】
・『自分の才能の見つけ方』本田健著 フォレスト出版


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