3月27日、「freee 株式会社」(東京都港区)がスモールビジネス(優良な中小企業やベンチャー企業)に関する調査や研究、提言等を実施していく活動「スモールビジネスラボ」のスタートイベントを開催した。
同イベントでは、株式会社野村総合研究所(NRI)によるスモールビジネスの現状調査および提言をまとめた「個人事業主2.0 ~新しい個人としての働き方~」が発表された。
個人事業主2.0とは、NRIが生み出した造語(概念)で、新しい時代の個人事業主のことを指す。具体的にはソーシャルメディアや各種クラウドサービスを仕事に活用している個人事業主(及び、従業員5名以下の企業の代表)がそれにあたる。
今回の発表に先立ち、NRIはウェブアンケートを実施。"従来型"の個人事業主1.0、個人事業主2.0、給与所得者と3カテゴリーに分け、勤務先の状況、働き方、幸福度などの項目について聞いたところ、個人事業主2.0は他の労働者に比べ、全般的に仕事に対してポジティブな印象を持っていることが明らかになったという。
「『正規』、『非正規』の枠で働いていて、本当に望んでいたワークスタイルは実現できない、もしくは不満を抱えたまま就労している方もいらっしゃると思います。一方で、ウェブ、クラウドを使いこなし、新しいワークスタイルを実現する個人事業主2.0という存在もいる。個人事業主2.0の方々が増えれば、働きがいをもって幸せに仕事ができる人が増えるのではないでしょうか。尚、すでに日本には個人事業主2.0は72万人、存在していますが、今後更に増加するポテンシャルがあります。仮にこの個人事業主2.0が米国並みに増えれば、スモールビジネスによる売上が年間5.9兆円増大すると考えられます。5.9兆円という額は、広告市場の市場規模に匹敵する額であり、日本経済に非常に大きなインパクトを与えられるでしょう」(野村総合研究所 コンサルタント木村康宏氏)
仕事のわりに給料が安い、飼い殺しされている、といった不満を感じているなら、思い切って個人事業主2.0になるのも一つの手かもしれない。
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