古今東西、刑事モノは鉄板でオモシロいジャンル、しかも実話がベースにあって、刑事を演じる俳優が魅力的であれば、もはや言うことはない。DVDが高回転を記録し、絶賛発売中のニコラス・ケイジ主演『フローズン・グラウンド』は、ハッキリ言おう!過去のソレとは一線を画す隠れた名作だ。
別に隠していたわけじゃねえ!とニックが聞けば激怒しそうな同作は、オレたちのデカ長ニックが、「アンカレッジ売春婦連続殺人事件」という難解な実録連続殺人事件を追い、その哀愁刑事像を観る者に投げ問う本格クライム・サスペンスだ。
「ほぼクロ」という容疑者が『理想の恋人.com』(05)、『1408号室』(07)のジョン・キューザック演じるロバート・ハンセンで、デカ長ジャック・ハルコムは執拗に追う。が、過去作と一線を引く理由はナニか!?
それは、真犯人がわからず苦悩する過去刑事とは違い、『フローズン・グラウンド』のデカ長ジャックは、犯人は確実にわかっていながらも証拠がなく、その上自分も退職間近で時間がないという焦燥感を抱いたまま、街の名士的な評判さえあるハンセンと直接対決を余儀なくされるのだ。『フロム・ヘル』(01)、『ブラック・ダリア』(06)、『ゾディアック』(07)、『殺人の追憶』(03)などの真犯人を探す展開とは違い、観る者も焦ってしまう!
そして、「被害者的なキャラ」のティーンエイジャー娼婦に、アノ全裸写真流出のヴァネッサ・ハジェンズ嬢が登場。警察の言うことは聞かないわ、クソみたいなヒモの元へ勝手に戻るわ・・・「いるよね~ こういうやっかいなオンナ」を地で行く好演をし複雑に絡んでくるのだ。
狡猾で最強・凶悪の連続レイプ殺人犯をブタ箱にブチ込めるのか!?引退を決めたデカ長ニック、"最後の事件"を見逃すな!
『フローズン・グラウンド』はBlu-ray&DVDは大ヒット発売中!
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